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【橋本市(高野山エリア)】百年以上続く歴史ある印刷屋さんの、マニアックな裏側を覗いてみた

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

橋本駅前にある「梶川印刷」は明治33年(1900年)創業の歴史ある印刷屋さん。

用事が無い限り、なかなか中をうかがい知ることの無い印刷所のお仕事ですが・・・
用事が無い限り、なかなか中をうかがい知ることの無い印刷所のお仕事ですが・・・

こちらでは名刺・はがき・封筒・チラシ・パンフレット・ポスター・大判ポスター・ステッカー・クリアファイルから製本仕上げまで、何でも印刷することができます。

が、今日取り上げるのは一般的な印刷ではなく、長い歴史があるからこその特殊な印刷物。

普段一般人が見ることのない裏側を、ちょこっとご紹介。

梶川印刷さんでは、寺院・神社の御札(木札&紙札)・御守も印刷されています。

橋本は高野山の麓の街ですが、高野山に限らず、日本各地、そして海外の寺院・神社の御札・御守も古くから印刷されています。

寺院・神社の印刷物の一例。
寺院・神社の印刷物の一例。

そんな寺院・神社の印刷物に使うのが活版印刷という方法。

活版印刷は、活字を組み込み並べた組版を用意し(活版と呼ばれる)、それに塗料を塗り紙へ転写し印刷すること。凸版印刷の一種。

版を組み合わせるための作業台。木のある仕事場に歴史を感じる
版を組み合わせるための作業台。木のある仕事場に歴史を感じる

お守り印刷につかうオリジナルの版
お守り印刷につかうオリジナルの版

印刷する台紙に対して、版のすき間を埋めるための道具
印刷する台紙に対して、版のすき間を埋めるための道具

今は宗教関係でしか見ない、梵字の描かれた版
今は宗教関係でしか見ない、梵字の描かれた版

お札印刷につかうオリジナルの版
お札印刷につかうオリジナルの版

乾燥中の木札。この一枚一枚に人力で印刷している
乾燥中の木札。この一枚一枚に人力で印刷している

仕事場には、道具好き・手仕事アイテム好きにはとても興味をそそられるモノ達がどっさりで、貴重なものを拝見させていただきました!

さらにマニアックなのは、お店の方から教えて頂いてビックリしたハワイのお札。

日本の厄除け祈願的な言葉は、ハワイでは『「悪魔」退散』になるらしい。布哇はハワイのコト
日本の厄除け祈願的な言葉は、ハワイでは『「悪魔」退散』になるらしい。布哇はハワイのコト

今回、梶川印刷さんの歴史を感じる部分をご紹介しましたが、現代の印刷機器もきちんとありますので、今の時代の印刷も受注可能です。

印刷のことなら何でもお気軽にご相談下さい。

顧客ニーズに合わせて、色の調合から細やかな微調整まで行う
顧客ニーズに合わせて、色の調合から細やかな微調整まで行う

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梶川印刷

住所:和歌山県橋本市古佐田1丁目7−7

電話:0736320212

営業時間:9時~17時

定休日:土日祝

地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。社会教育士 (橋本市/高野町/かつらぎ町/九度山町 担当)

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