今回の記事は、名古屋市民であれば誰もが知っている和菓子の銘店「両口屋是清」の秋の和菓子をご紹介します。

両口屋是清（りょうぐちやこれきよ）は、寛永11年（1634年）に創業した名古屋を代表する老舗和菓子店です。

愛知県名古屋市を中心に全国に約70店舗を展開しており、和菓子好きな多くのファンから愛用されています。

阿波和三盆糖を使用した「二人静（ににんしずか）」やゴマの風味がアクセントの「旅まくら」など、歴史のある数々の人気銘菓があります。

両口屋是清の特徴・こだわり

両口屋是清は創業以来、お客様の要望を実現すること、また人々に愛されるお菓子作りを大切にしています。さらに、四季折々の自然の美しさや風情を和菓子に取り入れ、季節ごとの特別な商品を展開しています。

老舗の味を守り伝統を受け継ぎつつ、時代の変化による人々の嗜好に合わせたお菓子作りをおこなっており、新しい技術やアイデアを取り入れ、常に進化し続けています。

「両口屋是清」の秋の新作のラインアップ

「両口屋是清」では、2024年秋の銘菓として棹菓子「峰のもみじ」、「深山の秋」、「栗羊羹」、「秋ささらがた」、「千なり栗あん」が販売されています。

その中でも特に秋らしい色合いが美しい商品が「峰のもみじ」です。

筆者はどうしても「峰のもみじ」の実際に手に取って味わいたい衝動に駆られ、「両口屋是清　東山店」まで足を運びました。

2013年にオープンした「両口屋是清　東山店」は、建築家の隈研吾氏が手がけた店舗で三角形の黒い金属葺きの屋根と大きく張り出した庇が特徴です。

屋根型の断面形状が庇下に静かな「影の空間」を作り出すことによって、前面の交通量の多い道路から、建築を守り、日本庭園のような異質の空気感を大都市の中に生成しているそうです。

1階の店舗はガラス越しの小さな庭木と一体となっており、やわらかな自然光が店内を明るく開放的にしています。
2階にはカフェスペースの「喜蝸庵」があり、お茶・甘味が楽しめます。

今回は、秋の銘菓の中から、筆者が特に美しいと思うものをご紹介します。

【峰のもみじ】

【峰のもみじ】は、峰から麓へと徐々に色づく秋の山々を表現しています。
餡村雨に優しい甘さの渋皮栗をはさみ、紅葉の美しさとともに風味豊かに仕上げた商品です。

【峰のもみじ】は、初秋と深秋で色づく秋の深まりを表現し、販売時期により

デザインが変わり 2 種類の紅葉を楽しめる和菓子です。

秋が深まるとともに、もみじの色も赤く変化します。

【秋ささらがた】

【秋ささらがた】も秋を表現した大変美しい棹菓子です。

小さくて可愛らしいサイズの小型棹菓子「ささらがた」は、茶葉に柑橘系の

ベルガモットの香りを付けたフレーバーティー“アールグレイ”を使用した

「ささらがた 紅茶」、をはじめ、焼皮に熟した干し柿入りの餡を挟んだ

「ささらがた 柿」、和三盆糖入りの餡村雨に裏ごしした栗入りこし餡を

挟んだ「ささらがた 栗」の3種類は、秋限定のお味です。

【深山の秋】

【深山の秋】は、秋の代表格の「栗」や「柿」をたっぷり詰め込んだ贅沢な

味わいの棹菓子です。

職人が 1 枚ずつ丁寧に紅葉や銀杏を錦玉羹に手作業で浮かべ、深山を流れる川面に美しい紅葉が舞うデザインを表現しています。

【峰のもみじ】の美しさに感動！

【峰のもみじ】のパッケージは、青空の中、紅葉している紅葉を表現した温かみと優しさが感じられるデザインです。

紅葉しているもみじと青空のグラデーションが綺麗に表現され、実際の商品は公式ページよりも優しい色合いです。

栗の食感と風味をしっかりと感じられました。

今回ご紹介した「両口屋是清」の和菓子は、秋の訪れを感じさせる素晴らしい商品ばかりです。

ぜひ「両口屋是清」の和菓子と共に、秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。