まさかまさかの『メンタル改善』に”役立つ”筋トレ理論とは!?
こんにちは、精神科医しょうです。私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
突然ですが筋トレはお好きですか?
私は定期的に筋トレのためにジムに通っています♪
筋トレと聞くと、「しんどそう」「キツそう」
そのように感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ご自身の体力や年齢、性別、考え方などに合わせて筋トレをすればOKです♪
決して根性論ではなく、筋トレもメンタル同様科学的であり、そこにはちゃんとした理論があります。
筋トレがうつ病のようなメンタル不調の予防・改善に役立つことは、ご存知の方も多いかもしれませんね。
うつ病になると、脳内の血流の低下が見られることもあるため、筋トレをすることによる血流の増加や改善、また、リズミカルな動作によるセロトニンの分泌など、その効果は数々の研究でも明らかです。
何より、筋トレ時に“自分自身の身体をコントロールして動かしている感覚”があることは、うつ病のようなメンタル不調にお悩みの方にとっては、とても意味のあることなのではないでしょうか。
どうしてもメンタル不調時には、身体を動かすことがしんどかったり、思うように動かせないというもどかしさがあります。
筋トレをすることで、自分自身の身体をコントロールしながらトレーニングしているという感覚、以前よりも1回でも多く回数をこなせるようになったという達成感。
それらは、メンタル不調にお悩みの方にとっては、とても意味のあることです。
さて、そんな筋トレなのですが、今回お伝えしたかったのはそこではありません。
筋トレがメンタル不調の予防・改善に役立つことはご存知の方も多いでしょうが、その中身である筋トレの理論も実は役に立つんです。
この理論を知っている方は、きっと筋トレがお好きな方であること間違いなし?
知らない方もぜひ参考にしてみてくださいね。
メンタル不調の改善にも役立つ筋トレ理論
では、さっそくお伝えしていきますが、その理論とは「トレーニングの7原則」です。
トレーニングの7原則とは、以下の7つを指します。
①過負荷(オーバーロード)の原則
②漸進性の原則
③継続性(反復性、可逆性)の原則
④特異性の原則
⑤全面性の原則
⑥個別性の原則
⑦意識性の原則
では、これらの7原則がメンタル不調の改善にどう役立つのか?
少し詳しく見ていきましょう。
①過負荷(オーバーロード)の原則
これは“過負荷”、つまり多少の負荷をかけましょうということです。
筋肉を鍛えていく上では、多少の負荷が必要なんですね。
これは、メンタル不調の改善においても言えること。
少し頑張ったらやれることを実践する、多少の負荷をかけることが大切です。
②漸進性の原則
これは、ずっと同じことをやっていたら筋肉が成長しないのと同じで、メンタル不調の改善においても、その時々に合わせてやるべきことを漸進(段階を追って少しずつ進む)させることが重要ということです。
③継続性(反復性、可逆性)の原則
ダイエットも継続が重要なように、メンタルも継続した治療やカウンセリングなどを行うことで、その効果を発揮します。
そして継続、反復しないと、可逆性と言って以前の状態に戻ってしまうことがあります。
メンタルも同じではないでしょうか?
継続した治療を行わないと、以前の状態にまた戻ってしまう、悪化してしまうことがありますよね。
もちろん、継続していても悪くなることもありますが、継続することが重要なことに代わりありません。
④特異性の原則
腕を鍛えたいのに脚を鍛えていても意味が無いように、うつ病ならうつ病の治療、適応障害なら適応障害の治療があります。
特性を理解することが重要です。
⑤全面性の原則
基本的には全身をバランスよく鍛えることが重要なように、メンタル不調の改善においても、食事、運動、考え方など、全てをバランスよく考えることが重要です。
偏った食事、偏った考え方になっていると、不調を改善する上で、時にそれらが改善の邪魔をしてしまいます。
⑥個別性の原則
性別、年齢、体調、考え方などは1人1人違います。
そのため、筋トレにおいては、個別に合わせたメニューの設定が重要です。
これは、メンタルにおいても言えること。
1人1人やるべきことは違います。
⑦意識性の原則
今やっていることの目的、効果などをしっかり意識し、やる気を持って臨んだトレーニングとそうでないのとでは、効果が全く異なります。
これは、メンタル不調を改善する上でも非常に重要なことです。
「今なぜこれをやっているのか?」
「これをやることで、メンタルにどんな良い影響があるのか?」
その目的、効果などをしっかり意識し、理解していることは、とても重要です。
いかがでしたか?
「トレーニングの7原則」という筋トレの理論ではありますが、メンタルにも通ずることがあるように思いませんか?
やはり、何かを変えていこうとする時、その基本の考え方は、心も身体も同じなのかもしれませんね。
もし今現在、うつ病などのメンタル不調にお悩みの方は、今回お伝えしたトレーニングの7原則も良かったら思い出してみてください。
なかなか改善することに時間がかかったり、上手くいかないこともあるかと思いますが、そこに関しても、筋トレやダイエットと一緒です。
なかなか筋肉が付かなかったり、なかなか痩せなかったり、時にはリバウンドすることがあるかと思います。
しかし、継続していれば徐々に結果が出てきますよね。焦ることもあるかと思いますが、あなたのペースで前に進んでいただければと思います。
まとめ
うつ病などのメンタル不調にお悩みの方は、「トレーニングの7原則」を思い出してみましょう。
①過負荷(オーバーロード)の原則
②漸進性の原則
③継続性(反復性、可逆性)の原則
④特異性の原則
⑤全面性の原則
⑥個別性の原則
⑦意識性の原則
メンタル不調の改善においても、とても参考になる理論です。
普段やっていることと照らし合わせて、「何か抜けていないかな?」「何を意識したら良いかな?」
そんな風に考えてみると良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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