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【昭島市】奇跡の大発見の歴史。「アキシマクジラ」発祥の地へ行ってみました

ヨッチ地域ニュースサイト号外NETライター(立川市・昭島市)

昭島市内を歩いていると、ところどころにくじらがいますよね。

例えば、マンホールや街灯、標識など、散歩していると必ずと言っていいほどくじらに遭遇します。

つい最近では昭島くじら祭が開催され、あきしま大くじらが江戸街道を練り歩きました。

昭島市にとってとても馴染みのある存在ですが、なぜくじらが有名なのでしょうか? ご存知の方もいらっしゃると思いますが、改めて理由を調べにある場所へ行ってみました。

JR昭島駅から徒歩30分。多摩川河川敷に「くじら運動公園」という、休日はサッカーや野球などスポーツをやる方で賑わう公園があります。ここ周辺での出来事が、昭島市でくじらが有名となるきっかけとなりました。

近くの土手道沿いには、上の写真のような看板がありました。青文字で大きく「アキシマクジラ」と書かれていています。概要を読むと1961年8月20日に、多摩川にかかっているJR八高線鉄橋付近の河川敷土中から、ほぼ全骨格のクジラの化石が発見されたという記載が。でも、なんでくじらの骨が発見されたんだと思いますよね。実は、200万年前の昭島市は海の底だったそうです。今となると考えられませんね。つまり、200万年の時を超え、ほぼ全骨格のクジラの化石が発見されたという奇跡の大発見だったそう! また、2018年1月1日に日本古生物学会の学会誌に、これまで世界で発見されたことのないコククジラ属の新種として、学名「エスクリクティウス アキシマエンシス」と命名されたという記載があり、比較的最近新種であることがわかったそうです。新種が200万年という想像の付かない時を超え、発見されるなんてびっくりです!

ところで、アキシマエンシスといえば、2020年にオープンした市民図書館が思い付くと思います。

エントランスには原寸大全身骨格レプリカが展示されており、見たことのある方が多いのではないでしょうか。ちなみに、エスクリクティウス アキシマエンシスを和名にするとアキシマクジラとなるそうですよ。また、発見された化石標本は、新種の決め手となった頭蓋(頭骨と鼻骨)が群馬県立自然史博物館で常設展示されているそうです。その他、詳しい歴史は昭島市公式ホームページにわかりやすく記載されています。ぜひご覧ください。

以上が、昭島市がくじらの町として有名となったきっかけですが、今度は、アキシマクジラの化石が発見された場所まで行ってみることに。

くじら公園の駐車場を奥まで進むと、多摩川の河川敷まで行ける小道がありました。

小道を抜けると、河川敷に到着! 先ほどのアキシマクジラの看板にあった写真と照らし合わせると、ちょうど上の写真の手前あたり土中から、約63年前にアキシマクジラの化石が発見されたようですよ。つまりここが、まさに昭島市がくじらの町として有名となったきっかけの地です!

奇跡の連続により200万年の時を超え発見されたアキシマクジラ。発見されてから今に至るまで、昭島市では、くじらがシンボル的存在となっています。今現在から10年、20年と月日が経っても、次の世代にアキシマクジラの歴史が受け継がれますように。

アキシマクジラ化石産出地
住所:〒196-0024 東京都昭島市宮沢町3丁目14−10

アキシマエンシス
住所:〒196-0012 東京都昭島市つつじが丘3丁目3−15
TEL:042-543-1523

群馬県立自然史博物館
住所:〒370-2345 群馬県富岡市上黒岩1674−1
TEL:0274-60-1200

地域ニュースサイト号外NETライター(立川市・昭島市)

立川市在住。姉が昭島市在住だったこともあり、子供の頃から立川市と昭島市を行ったり来たりしてました。立川市や昭島市はイベントやマルシェ、アウトドアイベントなどが多くって毎回、遊びに行っています。2024年はたくさんの方と交流したいです。お話し大好き♩今後も立川市・昭島市の楽しさ、魅力をお伝えします!

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