ぱん屋ふじ田は、志摩観光ホテルで46年間パンを焼き続けたオーナーが定年後に「ホテルの味を食卓に」と、始められたパン屋です。

志摩観光ホテルといえば、宮内庁御用達、作家山崎豊子氏の常宿、伊勢志摩サミットの会場になった日本屈指の一流ホテルです。そこのベーカリー部門で長年経験を積んだオーナーが焼くパンはシンプルでありながら他では真似できない最高級の逸品です。

屋号が『パン屋』ではなく、『ぱん屋』なのは、シンプルで美味しいパンを特徴として出していこうとしているので平仮名にしたそうです。

築80年以上の米蔵を改装したお店は、適度に湿気を逃がして安定した室温なのでパン作りには最適なのでしょうね。

入り口ドアのみの窓のない造りが米蔵の名残があって良い感じですね。

ドアには定休日と臨時休業のカレンダーが貼られていました。

1番人気はハードロールです。塩味のシンプルなパンでお食事にとてもよく合います。

10時開店なのですが、私がお邪魔した11時半には売り切れ商品が結構ありました。

ブラウニーやフルーツタルトもあります。

期間限定の商品もあるので詳しくはWebサイトをご覧ください。

そして今回私が購入したのがこちらです。

チョコデニッシュ、小倉あんぱん、季節のスイート（ミルク）、ブリオッシュと、別にバタールを購入しました。

ブリオッシュは手で割ってみたのですが、パンがつぶれません。フワフワなのです。

小倉あんぱんは、小倉あんがびっしり詰まっています。これがとても美味しいのだそうです。と、言うのも買って帰って写真を撮っていたら父が横で待っていたんですよ。そして、写真を撮り終わるや否やすぐさま食べてしまいました。うちの家族はふじ田のパンが大好物！その中でも父は熱烈なあんぱんファンなのです。「どう美味しいの？」って聞いたら「美味いものにどうもなにもない。美味い！の一言しか出ない」と、全くレビューにならない言葉が返ってきましたが、本当に美味しいものは飾り立てた言葉じゃなく、シンプルに「美味い」なのかもしれませんね。

私は今回はブリオッシュを頂いたのですが、ほのかな甘みがあり、ふわふわで気が付いたら2個食べていました。もう少し大目に購入しても良かったかな？と思いました。

他では味わえない一流ホテルのパンの味、作り手のオーナーは笑顔の素敵な優しい方でした。

いつもの食卓にぱん屋ふじ田のパンを添えるだけで贅沢な気分になります。ちょっと気取ってフランス料理もどきでも作ってみたくなりました。

場所はJA鳥羽志摩立神支店と同じ敷地になります。

駐車場も完備されています。

人気のパン屋さんなので、お早目の訪問をお勧めします。