【隠岐の島町】神秘的!「乳房杉」が観光可能に、新緑の今が見ごろ
島根県沖60kに浮かぶ隠岐諸島。
独自の文化と雄大な自然が残るこの諸島の中の最大の島「隠岐の島町」には、三大杉というものが存在します。
八尾杉、かぶら杉。そして島の東部にある大満寺山にある巨大かつ不思議で神秘的な形をした杉こそが、今回の「乳房杉」です。
こちらが乳房杉。
目の前に広がる奇妙だけど、どこか引き込まれるような、精霊でも住んでいそうな佇まいの巨大な樹木です。
圧倒されるほどに神秘的な雰囲気をもつ乳房杉は、5月になり新緑の季節を迎え、一層青々しく輝いて見ることができました♪
乳房杉の手前に置かれた古い鳥居が、その存在感を強めています。
この不思議な形はなぜ?
乳房杉の近くにある解説によるとこのように書かれています。
島後三大杉の1つで、近隣一体の山を守る御神木とされています。
幹は地上4〜8mの部分で15本に分岐しています。それらの幹からは大小24本の根が垂れ下がり、その姿から乳房杉の名前がつけられました。
乳房杉の根元には岩盤があり、必要な水分を地中から得ることが難しくなっています。周辺の湿度が常に高いこともあり、乳房杉は地上にある根から水分を得ていたため、根がこのように発達しました。
樹齢約800年、樹高40m、幹周11mです。
つまりこのコブは根っこであり、空気中から水分を吸収するために進化していったということなんですね。
800年もの長い時間をかけて環境に適応し、現在の姿になったと思うと、生命の神秘と力強さに感動してしまいました。
そんなことを考えながら、気がつくと何分もボーっと乳房杉を眺めてしまっていました。
人の営みから離れた山の中なので空気も美味しく、神秘の巨大樹をみながら大いにリフレッシュをすることができました♪
雨もなく暑すぎでもなく、一番気持ち良く乳房杉を堪能できる今の時期だからこそ、是非足を運んでみていただきたいです。