知っていますか?「シヤチハタ」がハンコとして使えない理由
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
長くネットの世界に生息して、ブログを書いて生きてきましたが、実は本業は会社員をしています。全く違う世界でも働いています。
その本業の方で、シヤチハタ印を堂々と届け印のところに押してくる方が多くて、申し訳ないですがと返却したりしていました。
今日は、どうしてシヤチハタはダメなのか。そして、朱肉とスタンプ台の違いも説明しておきます。是非ともお付き合いください。
ゴム印は契約には使えません
実はシヤチハタ印はゴム印です。これはハンコではなくてスタンプなのです。スタンプは劣化して変化していってしまうものです。
大量生産商品として作られて同じものがいくつも存在するスタンプも可とすれば、容易に成りすましが出来ちゃいます。
また何年も使っていると劣化してきて、どんどん形が変わってしまう可能性もあるのです。だから大事な契約には使えません。
朱肉とスタンプの違い
同じような朱色に見えますが、構成されている成分が全く違うのです。朱肉は印影を長く美しく残すために作られたものです。
圧倒的に違うのは朱肉は油性であること。ゴム印は油分に弱いので変形したり劣化してしまい、形状が変わってしまいます。
よくよく考えて使わないと大変なことになってしまうのですね。今回の深掘りで、僕自身もいい勉強になりました。
僕が持ち歩いている朱肉
僕は20号と呼ばれる小さい朱肉を持ち歩いています。もちろんハンコもセットで持っています。ペンケースの中に入れているのです。
仕事の都合上、シヤチハタでは駄目なことが多いので、こればっかりは手放すことが出来ません。今時、まだハンコなのと思います。
でも、このハンコ文化は世界的に見ても残されているのが珍しいみたいですね。なんと中国にも残ってないそうですよ。日本だけ?
いかがですか、なかなか面白いでしょ。こんなハンコや朱肉、そしてスタンプ台のことを知ってもらえて嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。では!
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