【川崎市中原区】日常のちょっとした体や心の不調について聞ける! コミュニティナースとは?
中原区内を全部歩いて記事を書く、オリテアガルです。
今回は、中原区内で活躍するコミュニティナースについて、元住吉のコミュニティスペース「となりの.」でお話を聞いてきました。お話を聞いたのは、コミュニティナースの石井さんです。
一般社団法人プラスケアが開催する「暮らしの保健室」で、地域住民の健康に関する相談にのるほか、さまざまな地域の健康に関する活動をされています。病院に行くほどではないけれど、やる気が起きない日が続く、のようなちょっとしたことも気軽に話せるそうです。
コミュニティナースとは?
今回お話を聞いた石井さんも研修に参加していたCommunity Nurse Company株式会社には、次のように書かれています。
看護師との違いは?
オ)まずは、コミュニティナースとナースの違いを教えてください。
石井)
ナースは看護師、国家資格であり業務内容が法律で決まっています。
コミュニティナースは、国家資格じゃない。資格の付与というよりはマインドセットを学ぶ方が強い。コミュニティナースでなくてはできない事は法律的にはないです。
法律的なところの違いのほか、課題から入らないのが違います。
困っていることを聞くこともあるんですが、得意なこととか、ときめくことも見ていて、その人が元気になることを一緒に探す。
だから、病気で治療している人にも、まだ通院していない人にも関係なく、いろんなところで関われます。
だから、病気で治療している人にも、まだ通院していない人にも関係なく、いろんなところで関われます。
オ)看護師さんがコミュニティナースをやっていることが多い印象があります。
石井)
そうですね。今のところ看護師が多くて、ほかに美容師や(リラクゼーションやセルフケアのような)サロンの人もいます。
やり方は、コミュニティナースそれぞれの得意な分野によります。料理もあり 食育だったり。シニア限定プロダクションもあります。
年齢もいろいろで若い人もいて、北海道の更別には20代のコミュニティナースが3人ぐらいいるなど、結構多岐に渡っています。
あなたの近くにもコミュニティナース
オ)全国には、いろいろなコミュニティナースがいるのですね。一般社団法人プラスケアの暮らしの保健室がスタートした2017年の頃には、コミュニティナースはあまり聞かなかった気がしますが?
石井)そうですね、その頃はあまりないですね。
元々、コミュニティナースは海外の地域看護の英訳で、イギリスなどには地域看護する看護師がいます。
日本では、矢田明子さんが提唱し、コミュニティナースは看護を学んだ人じゃないとしました。
医療を学んだ人たちだけでなく、地域にいる人たちが自分が持っている得意なことや専門性によって、自分たちのまわりに住んでいる人を支えているのは、日本に昔からあるよねと、その考えで始めたからです。研修が始まったのが2016年だから、2017年では少なかったです。
今はコミュニティナースの数は400人ぐらいに増えました。
何を話せばいいのかと困っている人は?
オ)具合が悪くなってから行く病院と違って、ちょっとした不調で来てもらってもよいわけですよね。
以前、治療が終わっても不安が残る、体調や気持ちがもうひとつすぐれないという人がいて、暮らしの保健室があると教えた時に「でも相談することが浮かばない。何を話せばいいのか」と困っていました。そのような人はどうすればよいのでしょうか?
石井)
相談にも段階があると思います。
その方が思った「相談」は、課題が明らかで解決したい段階だと思うんです。そういった悩みはないと思う。
定まってないことをまとめるとか、整理することも入るので、困ってるのかな?で来てよいと思ってます。もやっとしたタイミングで話せるというのでだいじょうぶです。
もやもやを話しに来てよい
オ)もやもやを話しに来てよいわけですね。
石井)
相談より、もうちょっといい言葉があると思うんですけどね。
これを誰かに話したら、何か見つかるかな、もやもやが晴れるかな、で来てもらってだいじょうぶです。それで、自分の中で整理されて、「あ、私こっちに来たかったんだ」と気づけば、なおよしです。
逆に、課題がはっきりしているなら、行政や病院の窓口がたくさんあるので、そちらも選択肢になりますね。
この日は、ほかにも来ている人たちがいました。
くつろげるので、話しているうちにけっこうな時間が経ってしまったと感想があったように、穏やかな石井さんの人柄に癒される気がしました。
暮らしの保健室
石井さんがコニュニティナースとして勤務する一般社団法人プラスケアの「暮らしの保健室」は、このほかにいくつかの場所で開催されています。
となりの.で暮らしの保健室が開催されるのは、毎週水曜日10:00〜15:00(第1水曜日は12:00〜15:00)です。最新情報はFacebookで、お問い合わせは公式サイトのお問い合わせから。
さて、「もやっとした段階で話に行ける!」今回の場所は、元住吉にある「となりの.」です。 暮らしの保健室が開催されている水曜日以外の日もカフェ、コワーキングスペースとして利用できます。
となりの.
川崎市中原区西加瀬5番1 フロール元住吉1F
元住吉駅から徒歩8分