【京都市西京区】放置竹林の竹を使って幻想的な竹あかりの世界を演出 西山山麓で初のビッグイベント開催
西山三山(善峯寺、光明寺、柳谷観音 楊谷寺)及び大歳神社で文化庁連携プラットフォームの主催による日本の伝統文化と現代アートを融合させた新たな文化体験イベント「京都西山竹あかり~幻想夜2024~」という西山山麓でかつてない規模のビッグイベントが2024年10月7日から12月8日まで開催されます。
事務局となる京都市西京区役所洛西支所地域力推進室総務・防災担当によると「このイベントは、単なる誘客イベントとして開催するのではなく、多くの人に竹あかりの制作過程に参加していただくことで、放置竹林問題を知ってもらい、解決に向けて一緒に取り組んでいただくことで、環境保全と地域活性化に繋がる事業に育てていきたい」といいます。
その竹あかりの制作を担う「京都発・竹・流域環境ネット」(吉田博次理事長)の呼びかけで大原野中村竹研に9月21日、学生や地域住民らボランティアが集まり、放置竹林の竹を使って、竹の節を抜いたり、型紙を貼ったり、ドリルで穴を開けたりといった竹あかり作りを行いました。
今回の企画は、全国で「自分たちのまちは自分たちで灯す」の理念のもと、全国に竹あかりを灯してきた「竹あかり総合プロデュース集団 CHIKAKEN」の全面協力のもとで行われます。西山山麓大原野から切り出した3mに及ぶ竹は150本。周りに精密な図面が描かれた型紙が貼られています。
参加者の人たちは、最初は慣れない特製ドリルの扱いなどにとまどっていましたが、「京都発・竹・流域環境ネット」の物部瑳也理事の丁寧な指導のもと、どんどん上達してスピードアップ。たくさんの竹のオブジェの土台が完成しました。物部理事によると「木工用のドリルを転用しているので固い竹の穴を開けるのにはコツがいる」のだそう。
竹材需要の減少、タケノコ生産農家の高齢化、後継者不足などで放置竹林の問題が西山を始め全国的に深刻化しています。関西大学や同志社大学など関西の学生有志でつくるBamboo Bridgeのメンバーたちも参加していました。
山本樹生さんは「世の中のことを調べていく中で竹と出会い、放置竹林の問題も知りました。素晴らしいこの日本の竹文化を残していくことに役立ちたいとメンバーたちと参加し始めたんです」と語って下さいました。
9月23日、28日、29日(午前9:30-12:00、午後1:30-4:30)にも中村竹研会場(京都市西京区大原野小塩町72-2)で行われます。ホテル京都エミナースからの無料送迎もあります。竹あかり制作に興味がある方、京都の自然と文化を守りたい方、地元の皆さんと一緒に活動したい方、初心者大歓迎だそうですので参加してみてはいかがでしょうか。
京都市西京区役所洛西支所地域力推進室総務・防災担当(担当:永田・池島)(外部リンク)075-332-9185
「京都発・竹・流域環境ネット」(外部リンク)京都市西京区大原野小塩町73-1 090-5057-3780