【土浦市】レンガ造りのレトロな喫茶店で、土浦市民のソウルフード「ツェッペリンカレー」を堪能
趣のある蔵造りの建物が点在する、中城通りにある「喫茶 蔵」。ひとりでゆっくりと本を読んだり、考え事をしたり、ぼんやりとしたり…ゆったりとした時の流れを楽しみたいときにおすすめの喫茶店です。
中城通り沿いからなら「土浦まちかど蔵 野村」に入ってその奥へ
土浦駅から徒歩なら約12分、車なら約4分程度。「喫茶 蔵」は、土浦市観光協会が運営する「土浦まちかど蔵 野村」併設の喫茶店で、建物左脇に正面入り口があるのですが、「土浦まちかど蔵 野村」の建物の中を通っても行くことができます。
「土浦まちかど蔵 野村」の入口にある小さな看板が目印です。
「喫茶 蔵」は約130年前に建築された砂糖の保管倉庫だった場所
「土浦まちかど蔵 野村」の左脇をたどっていくと「喫茶 蔵」の正面入り口があります。目抜き通りである中城通りからは奥まったところにあるため、レンガ造りのこんな素敵な雰囲気の喫茶店があったなんてちょっと驚きです。
「喫茶 蔵」は、1892年(明治25年)に砂糖の保管倉庫として造られた建造物でレンガを積み上げて造った印象的な佇まいです。2007年に補修のための改装が行われ、2012年にも東日本大震災の影響でダメージを受けた部分の修復および補強する作業が行われましたが、約130年という長い歴史の中で考えると、修復を含む改装がたった2回だけで済んでいるというのは、それだけしっかりと造りだという証です。
天井が高い店内は開放感があって落ち着ける空間です。2人がけのテーブル席と壁側がソファ席になった4人がけのテーブル席もあります。
建物に埋め込まれたステンドグラスはその日の天候や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれます。
日が落ちるのが早くなる晩秋から冬にかけては夕刻ともなると、ステンドグラスに描かれた絵がくっきりと映し出されます。
一番人気のメニューは土浦市民のソウルフード「ツェッペリンカレー」
店内の雰囲気が素敵すぎて前置きが長くなってしまいましたが、気になるフードメニューをご紹介します。こちらのカレーは「喫茶 蔵」の一番人気だという「ツェッペリンカレー」(820円)です。
もうこの見た目からして「頼んでよかった」感が満載です。
土浦は、カレーの街として知られるだけでなく、飛行船の街としても知られ、その両方を合わせたのがこの「ツェッペリンカレー」。飛行船を表したご飯がかわいいんです。福神漬けの代わりに添えられたレンコンが愛らしさをより一層盛り立てています。
ちなみにカレーの具はジャガイモかと思いきやこれまたレンコンです。ざっくりとカットしたレンコンはしゃきしゃきしていて食感が楽しいです。お肉は茨城ブランドのローズポーク。どこまでも茨城&土浦尽くしの一品なのです。
ちなみにツェッペリンカレーは地元土浦の学校給食でも出されているソウルフードのような存在。懐かしい味を楽しみたいという地元客も多くいらっしゃいます。
おやつタイムは手作りシフォンケーキがおすすめです
お腹はそこまで空いていないけれど、ちょっと小腹を満たしたい、または甘い物を食べたいという時におすすめなのがシフォンケーキ(310円)です。
シフォンケーキは、抹茶と紅茶の2種類があり、お店で焼いている手作りの品です。数に限りがあるうえに人気のスイーツ。
私がいただいたのは紅茶のシフォンケーキで、紅茶の上品な香りが口の中でふんわりと広がり、しっとりとした味わいが幸せな気持ちにしてくれます。
紅茶味だから紅茶がいいかなと思いつつもコーヒーを合わせてみたら、これがとっても合うんです。コーヒーのほどよい苦みと酸味、シフォンケーキの甘みの相乗効果をぜひ試してみてほしいです。
「喫茶 蔵」の隣には、飛行船ツェッペリン伯号と土浦の歴史を垣間見ることのできる展示館があります。無料で見学することができるので、興味のある方は立ち寄ってみてくださいね。
店舗情報
住所:茨城県土浦市中央1-12-5
電話:029-822-0081(土浦まちかど蔵 野村)
営業時間:10:00~18:00
定休日:年末年始
ホームページ:https://www.tsuchiura-kankou.jp/(土浦市観光協会)
駐車場:あり(土浦まちかど蔵の駐車場(無料/20台)をご利用ください)