【新潟市中央区】新潟県民のソウルフード「半身揚げの味」を守る!
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/top_1643970857650.jpeg?exp=10800)
トクオ:新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです。
新潟を代表する唐揚げといえば、鶏の半身揚げ!鳥専門店「せきとり」3代目関さんにお話しをうかがいました。
どんなお話が聞けるかたのしみだなぁ~。
![「せきとりの味を創った祖父から継承できたことは貴重な経験」と話す関さん](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/internal_1643777008733.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
【プロフィール】
関雅仁(せきまさひと):新潟市出身。専門学校に通いながら祖父が創業したお店「せきとり」を手伝い始める。専門学校を卒業後は飲食店や鉄工所に勤務。祖母の死をきっかけに「せきとり」を継ぐことを決意する。日本唐揚協会が主催している「全国からあげグランプリ」の半身揚げ部門で11年連続金賞を受賞し、新潟のソウルフードとして、メディアにも多く取り上げられている。
トクオ:関さんの生い立ちや経歴、趣味などについて教えてください。
関さん:新潟市で生まれ育ちました。高校卒業後は専門学校で情報処理を学びながら、祖父のお店でアルバイトをしていたので、周囲からは「将来はおじいちゃんのお店を継ぐの?」と言われていました(笑)。
トクオ:当時からお店を継ぐことは考えていたのですか?
関さん:考えていませんでした。専門学校を卒業後は飲食店や鉄工所に就職し、自分の好きなことや興味のある分野を模索しながら働いていました。手先を動かすことが好きで、DIYをしてお店の修繕を行っています。祖父も自分で厨房の増築工事をしていました(笑)。
トクオ:ご自身で修繕、増築工事だなんてすごいですね!お店への愛情を感じるなぁ~。
![DIYで修繕や増築を行い愛情と親しみを感じる店舗](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/internal_1643775517161.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
トクオ:新潟県民のソウルフード「鶏の半身揚げ」が誕生したきっかけを教えてください。
関さん:祖父は営んでいた養鶏場が経営難になり、次第に古くなった小屋が崩壊したり、飼っていた鶏が死んでしまったりしたそうです。その時に鶏を唐揚げにして販売することを思いついたと聞いています。
トクオ:経営難から生まれた「鶏の半身揚げ」今は新潟県民のソウルフード!ぼくも大好きですよ~。
![学校給食がきっかけで生まれたカレー味](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/internal_1643767735616.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
トクオ:「鶏の半身揚げ」は特徴的なカレー味!カレー味の理由やこだわりはなんですか?
関さん:当時の学校給食でカレーが流行っていたことから、「半身揚げにもカレー粉をまぶしたら流行るのではないか」と考えたそうです。1羽を半分にして豪快に揚げている理由は、「誰が食べてもお腹いっぱいになるように」という想いが込められています。創業当初は電子レンジを持つ家庭が少なく、温め直すことが難しかったのですが、大きな半身揚げは「冷めにくく、美味しさが長持ちする」と評判だったそうです。こだわりは、塩加減と見た目のインパクトですね。鶏肉の形が崩れないように串を通してから揚げています。
トクオ:カレーの香りが食欲をそそるんですよね!豪快な見た目だけど食べやすく分解できるコツがあるから、女性でも簡単に食べられるんですよね~。「セツコ」に食べ方教えてあげようかな~。
![インパクトある見た目とカレーの香りが食欲をそそる「鶏の半身揚げ」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/internal_1643775945318.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
トクオ:関さんが家業を継ぐことを決意したきっかけはなんですか?
関さん:きっかけは祖母が亡くなったことでした。創業から一緒にやってきた祖母を亡くした祖父の姿を間近で見て、「自分も力になりたい」と思い、“せきとりの味”を受け継ごうと決意しました。
トクオ:こうして味が受け継がれたわけですね!おじいさんも喜んだでしょうね~。3代目として就任する前後で気持ちの変化はありましたか?
関さん:気持ちの変化は大きくありませんでしたが、祖父が塩振りを教えてくれるようになったことはとても嬉しかったです。詳しいレシピはなく、「この大きさの鶏肉だと塩はこれくらい」と徐々に感覚を掴んでいく感じでした(笑)。しかし、「“せきとりの味”を創った祖父から継承できたことは貴重な経験だった」と改めて感じています。お店のスタッフも祖父のことを慕ってくれていた方たちばかりで、日々祖父の偉大さを感じています。
トクオ:塩振りを教えてもらってるときの感動は忘れられないんじゃないですか?絶妙な塩加減は職人技ですね!ネット注文も可能だから家でも食べられる!最高だな~。どこで買えるんですか?
関さん:自社サイトをはじめ、ネット販売の販路も少しずつ増やしています。最近はECサイト「ガタ市」に出品し、有難いことにたくさんのお問い合わせをいただいております。「ガタ市」はネットだけでなく、電話注文もできるのでご年配の方からの問い合わせが増えました。通販用の半身揚げは揚げてから瞬間冷凍し、真空パックでお届けしています。商品は自宅のレンジで加熱した後に、オーブンで皮面を焼くと揚げたてを再現できるので、試してもらえると嬉しいです。
トクオ:全国から注文可能!ぜひこの味を楽しんでほしいですね~。
最後に、今後の展望を聞かせください。
関さん:これからも変わらない味を求めてくれるお客様のために、「せきとりの味」をしっかりと次の世代に繋いで行きたいです。また、メディアの露出も増やし、新潟県全土に「元祖半身揚げの味」を知ってもらえるように頑張っていきます。
トクオ:「元祖半身揚げの味」をぜひ守って繋いでいってください。
なんだかおなかが空いてきて、せきとりの「鶏の半身揚げ」が食べたくなってきたな~。
![新潟県民を虜にする鳥専門店「せきとり」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/gatachiratokuo/article/00186493/internal_1643776969538.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
【せきとり 本店】
住所:新潟市中央区窪田町3-199
電話: 025-223-5934
営業時間:16:30~22:00(L.O.20:30)
駐車場:有
定休日:毎週月曜日(例外の場合あり)
【関連記事】
甘酒を通じてお米や醸造の世界を伝えていく!木苺、トマト、ほうじ茶など種類豊富な甘酒で選ぶのも楽しい「古町糀製造所」(地域情報サイト「ガタチラ」)
我が家のようにくつろげる空間を作るオーナーの新たな挑戦!「酒場ダイニングPal」(地域情報サイト「ガタチラ」)
お客様の「おいしい」「楽しい」が活力!そば本来の味を堪能してほしい「山岳手打ちそば一寿」(地域情報サイト「ガタチラ」)