いざというときに役立つポータブル電源&手回し充電ラジオ【防災の日】
1960年に9月1日が「防災の日」と定められてから60周年を迎えました。防災の日は1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんだもので、防災の日を含む1週間を「防災週間」としてさまざまな国民運動が行われることになっています。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災、2011年3月11日の東日本大震災だけでなく、我が国ではさまざまな災害に見舞われてきました。常日頃から地震や台風、その他さまざまな災害に対する備えをしておく必要があります。
■スマートフォンなどの電子機器が重要な役割を果たす
2011年3月に発生した東日本大震災では、安否確認などで電話連絡が飛び交ったことから携帯電話・固定電話網がほとんどつながらない状態になってしまいました。一方で活躍したのがTwitterなどのSNSと言われています。デマが拡散されるというようなマイナス面もありましたが、被災の状況や避難所の情報、家族の安否確認など、SNS経由でのリアルタイムの情報交換が大きな助けとなりました。それから約10年が経過し、スマートフォンの普及もさらに進んだことで、災害時においてはスマートフォンをはじめとする電子機器の役割はさらに大きくなっていると考えられます。
そこで本稿では、災害時に円滑な情報収集やコミュニケーションを図るために備えておきたい製品をいくつか紹介したいと思います。
■普段はキャンプなどにも活躍する「ポータブル電源」
スマートフォンなどの機器を充電できる機器としては、真っ先に「モバイルバッテリー」が挙げられます。モバイルバッテリーはいくつあっても困ることはありませんので、用途に合わせていくつか持っておくことをおすすめします。
それに加えておすすめしたいのが「ポータブル電源」です。ポータブル電源はほぼ大容量モバイルバッテリーと一緒なのですが、大きく異なるのが「家電などを充電できる」点にあります。
USB端子からスマートフォンやタブレットなどを充電できるだけでなく、AC(交流)コンセントやDC(直流)ソケットなど複数の端子を装備しており、一度にたくさんの機器に給電(充電)できるというのが特徴です。
容量は「Wh(ワットアワー)」で表記され、機器によって最大出力(最大給電能力)が異なります。例えば500Whで最大出力500Wの場合、500Wの機器なら1時間、100Wなら5時間、10Wなら50時間の連続使用が可能です(実際の使用環境によって前後します)。200Wh程度から1000Wh以上のものまでたくさんありますが、500Wh以上あれば安心して使えることでしょう。
通常はコンセントから充電しますが、災害時やアウトドアなどで給電できない場合、ソーラーパネルがあると便利です。
●お薦めモデルの一例
・JVCケンウッド「BN-RB6-C」(実勢価格7万円前後)
https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bn-rb6-c/
容量626Wh、最大出力500W(瞬間最大1000W)。USB×3、DC×3、AC×3端子を搭載。
【参考情報/Yahoo!ショッピング】
・JVCケンウッド ポータブル電源 たっぷり大容量タイプ 容量626Wh AC・USB・シガーソケットポート搭載 BN-RB6-C
https://shopping.yahoo.co.jp/products/z4gq1fhbof?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_products
・JVCケンウッド「ポータブルソーラーパネル BH-SP100-C」(実勢価格4万円前後)
https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lineup/bh-sp100-c/
最大出力100Wの折りたたみタイプのポータブルソーラーパネル。USB出力を備えており、スマートフォンなどに直接給電することも可能です。
【参考情報/Yahoo!ショッピング】
■情報収集の要にもなる「手回し充電ラジオ」
災害時の情報収集の定番と言えば、やはりラジオでしょう。手回し充電ができるバッテリー内蔵タイプであれば、バッテリーが切れていても手回し充電することで使えるようになります。乾電池が使えるようになっていれば、さらに安心です。
●お薦めモデルの一例
・ヤザワコーポレーション「BS901WH」(実勢価格4000円前後)
http://www.yazawa.co.jp/products/?item=39676
乾電池(単4形×3/別売)と内蔵バッテリー(500mAh)で電源の切り替えが可能で、FM(ワイド)・AMラジオ対応。LED懐中電灯のほか、緊急時のSOSなどに使えるサイレンも搭載します。手回し充電のほか、USB充電やソーラー充電に対応。手回し充電(10分間発電時)でラジオ約13分、ライト約27分、サイレン約27分、ソーラー充電(60分間充電時)ではラジオ約20分、ライト約70分、サイレン約20分の連続使用が可能です。
【参考情報/Yahoo!ショッピング】
・ヤザワ 手回し充電ラジオ BS901WH
■食料やベッドなどもセットになった「防災セット」もおすすめ
本格的に備えるのであれば、LEDランタンや手回し充電ラジオのほか、エアベッドなども付属するリュックタイプの防災セットもおすすめです。
●お薦めモデルの一例
・アイリスオーヤマ「防災セット 2人用 55点 BRS-55」
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=G285227
避難用リュックや非常食、保存水、エアベッドやベッド用ポンプ、乾電池式充電器、乾電池ラジオライトなどがセットになった製品です。