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セキュリティ以外の使い道でも楽しめる完全ワイヤレスカメラ「Arlo Ultra」

安蔵靖志IT・家電ジャーナリスト

 Arlo Technologiesから、ネットワークセキュリティカメラ「Arlo Ultra」が登場した。Arloシリーズの大きな特徴は“完全ワイヤレス”にある。屋内外に設置して防犯などに用いることができるネットワークカメラながら、バッテリーを内蔵することで、映像・音声伝送ケーブルどころか電源ケーブルさえ不要にしたという画期的な製品となっている。

4K動画撮影が可能な“完全ワイヤレス”ネットワークカメラ「Arlo Ultra」(筆者撮影)
4K動画撮影が可能な“完全ワイヤレス”ネットワークカメラ「Arlo Ultra」(筆者撮影)

 内蔵バッテリーは1日5分程度撮影する場合で約3カ月から半年ほど持つとのこと。別売で屋外用・屋内用の電源ケーブルも販売しているので、電源を取れる場所なら常時録画対応することもできる。

完全ワイヤレスなので、屋内外さまざまな場所に手軽に設置できる(Arlo Technologies提供)
完全ワイヤレスなので、屋内外さまざまな場所に手軽に設置できる(Arlo Technologies提供)
バッテリーを内蔵する(筆者撮影)
バッテリーを内蔵する(筆者撮影)
別売の電源ケーブルを接続することもできる(筆者撮影)
別売の電源ケーブルを接続することもできる(筆者撮影)
別売でソーラー充電パネルなども用意されている(筆者撮影)
別売でソーラー充電パネルなども用意されている(筆者撮影)

 4K解像度(3840×2160ピクセル)の撮影が可能で、センサーによって動きや音を検知すると自動的に映像を撮影し、スマートフォンに通知する機能などを搭載している。新たにスポットライトを搭載したことで、暗い夜間でも白黒ではなくカラーでの撮影が可能になった。また、動きを検知すると、デジタルズーム(最大12倍)で対象物を追尾するモードなども備えている。

 カメラ2台付属モデルでメーカー希望小売価格は7万6800円、3台付属モデルで10万1800円と決して安くはないが、完全ワイヤレスカメラならではの楽しみ方ができるのが魅力。

 例えばペットがいる家庭なら、ペットの様子を外出先から確認できるのはうれしいポイントだ。自動追尾&ズーム撮影もしてくれるので、より動きのあるペットの映像を出先からでも楽しめる。

実際にさまざまな形でセキュリティ以外の利用がなされているようだ(Arlo Technologies提供)
実際にさまざまな形でセキュリティ以外の利用がなされているようだ(Arlo Technologies提供)

 庭やベランダがある家庭なら、庭で子供やペットが遊ぶ様子、家族でバーベキューをしている様子などを4K動画で撮影するといった使い方も楽しいだろう。リビングやキッチンで家事をしているときに、別の部屋で寝ている赤ちゃんの様子をカメラで見守るといった使い方もできる。

 カメラ本体とマウントアダプターはマグネットで接続するスタイルになっているので、別売のマウントアダプターをいくつか用意しておけば、必要なときだけ必要な場所に移動して撮影するといった使い方ができる。

 「撮影するだけならスマホのカメラでいいじゃん」と思われる方もいるかもしれないが、Arlo Ultraは自宅のセキュリティを堅固にするだけでなく、必要なときに必要な場所に設置し、見守りカメラなどに使えるというのがポイント。

 最近は「あおり運転対策グッズ」としてドライブレコーダーの注目が高まっているが、YouTubeではそうした危険運転やあおり運転の動画だけでなく、ドライブレコーダーで撮影したさまざまな動画がアップされている。セキュリティグッズとしての使い方だけでなく、楽しみとして使うユーザーもいるのだから、セキュリティ用のネットワークカメラもそうやって楽しみたいものだ。

 Wi-Fi経由でベースステーションに記録、もしくはストリーミング配信するスタイルなので、外出先に持ち出すことはできないものの、別の部屋、別の場所の様子を定点観測したいときには便利に使えるのではないだろうか。

IT・家電ジャーナリスト

IT・家電ジャーナリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout 家電ガイド。日経BP社「日経ネットナビ」「日経ネットブレーン」「デジタルARENA」「日経トレンディネット」などを経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。

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