【名古屋市】家庭的なランチメニューが人気のカフェ「OBAKE の OKABE(おばけ の おかべ)」
地下鉄鶴舞線「いりなか駅」の2番出口から徒歩2分ほどの場所で、今年の9月に新しくオープンしたカフェ「OBAKE の OKABE(おばけ の おかべ)」さん。旬の食材をふんだんに使った家庭料理や焼き菓子を提供しています。オープンしてまだ日が浅いのですが、初めて訪れた方の多くがリピートするなど、早くも周辺地域の方々の胃袋をがっちりつかんでいるようです。
「野菜をおいしく食べる店」だそうで、今の時期にぴったり。さっそくおじゃましてみました。
お店は築61年の民家で、この場所で営んでいた雑貨店の後をキッチン周りだけ改装して引き継いだのだそうです。ところで、店名の「OBAKE の OKABE(おばけ の おかべ)」って気になりますよね。その由来を店主の乙川さんに伺いました。
「もともと私の呼び名だったんです。今はもう無くなってしまったのですが、" OBAKE"というレンタルスペースが大久手にありまして、そこを借りていた時期があって、その場所にいる岡部(旧姓)という意味でした。その頃の呼び名を今でも使っているのは、いろんなイベントに参加して、お菓子や料理、ドリンクなどを状況に応じて提供していた自分のことを『神出鬼没で変幻自在な私はまさに"おばけ"みたいだな』って感じていまして(笑)そのレンタルスペースが無くなってからもそのままでいこうって思ったからです」
なるほど。それに"O・B・A・K・E"の文字を並べ替えると"O・K・A・B・E"になるとくれば、この呼び名以外考えられませんね。
古い民家ですが店内はカラッとした空気感で、思いのほか明るくさわやかな印象です。たくさんの小物がセンス良くディスプレイされていて、温かみを感じます。ところどころにいる"おばけ"がかわいいアクセント。
店主の乙川さんは、もともとフレンチをメインに、有名店を含めた市内のいくつかのお店で腕をふるってきた料理人です。その後、3年ほどの間借り営業期間を経て、今回自分のお店を開きました。自分のお店では、フレンチの技術を取り入れつつも、毎日食べたくなるような家庭的な料理を提供していきたいのだそうです。使う食材は"つながり"を意識して仕入れているそうで、ご自身の実家も含めて顔が見える方が作ったものを使っています。
今回筆者は、ランチメニューの「厚揚げのじゃがいもクリーム焼き」をドリンクセットでオーダーしました。
食事のメニューは、ランチ以外に「オムライス」「おにぎりセット」「カレー」と3種類の定番メニューがありました。
今回オーダーしたランチメニューは、見ての通り、旬の野菜がたっぷり盛られたボリューミーなものでした。いろどりがきれいで食欲をそそります。
手前左がメインの「厚揚げのじゃがいもクリーム焼き」です。こちらはとてもやさしい味わい。手前中央にそえられていた塩ゆでされた落花生は、学生時代の同級生の実家でつくられたものなんだそう。
野菜の種類が多いのですが、それぞれ違った味付けになっていて、とても手が込んでいます。甘い、辛いなどバランスが絶妙で、その中にカレーのスパイスを効かせたものを織り交ぜてあるなど食べてて飽きることがありません。さすがプロの仕事です。家庭でこれだけの種類の野菜を味わい豊かに食べるのは難しいのではないでしょうか。
「付け合わせの葡萄(ぶどう)は岡山産のオーロラブラックという品種で、甘くておいしいんです。なるべくたくさんの人に食べてもらいたくて、ピクルスにしてみました」と、さりげない心遣いも嬉しいですね。
ご飯には、長久手の農家の方が、昔ながらのやり方で育てた黒米が少し混ぜられていました。黒米にはポリフェノールが含まれているため栄養価が高まることと、食べた時の食感のアクセントになればと混ぜているそうです。
今回いただいたランチメニュー、野菜たっぷりで食べ応えがあるということはもちろんなのですが、野菜炒めやサラダにドレッシングをかけたもののように、味付けが一つではなく、野菜ごとに違った味わいが楽しめるものであったことに満足を感じました。時期によって素材が変わるので、次はどんな味わいを楽しめるのだろうという期待感も持たせてくれます。
店主の乙川さんは、明るく楽しい方で、おばけのイメージとは程遠いのですが、油断は禁物です(笑)料理を一度でも食べたら、そのおいしさに取りつかれてしまうかもしれませんよ!
お店では、料理だけでなく焼き菓子などのスイーツも販売していますので、カフェタイムにドリンクと一緒にいただくのもいいかもしれませんね。
店舗情報
店名:OBAKE の OKABE
住所:名古屋市昭和区隼人町7−3
営業日と営業時間はSNSをチェックしてください(ランチ・カフェタイムでの営業)
駐車場:なし(店舗の向かいに通りを挟んでコインパーキングあり)