クラウドソーシング・ランサーズと、OKa-Bizが事業提携
クラウドソーシング大手の「ランサーズ」と、筆者がセンター長を務める岡崎ビジネスサポートセンター「OKa-Biz」(岡崎市・岡崎商工会議所の共同運営)との連携を発表しました。ランサーズとOKa-Bizは「地域産業の活性化に関する業務連携・協働に関する覚書」を締結。中小企業支援の強化を図っていきます。こうしたクラウドソーシングプラットフォームと、公的産業支援機関との事業提携は全国的に見ても稀で、またランサーズ社にとっては、初の試みです。
クラウドソーシングとは、近年急速に注目を集めている「インターネットを通じた仕事の受発注」の仕組み。シゴトの発注者の半数以上が首都圏なのにたいして、受注して取り組む70%以上が首都圏以外。したがって、都市部に集中した仕事を地域に分散させるという観点からも、またWEBやデザイン関連など育児・介護などでフルタイムで働けない人々の新しい働き方、と言った意味でも注目されています。
経済産業省が音頭を取り、クラウドソーシングの普及に取り組んでおり、まさに官民挙げて今後推進が期待される領域。
※秋好氏・プレゼン資料より
地域の中小企業にとっては、クラウドソーシングを通じた圧倒的なコストダウンはじめ、多くのアイディアの確保など経営向上に大きな効果が期待されますし、またフリーランサーや在宅ワークなど多様な働き方が生まれる機会になるとの考えからです。
こうした、公的な中小企業支援機関とクラウドソーシング事業者の提携は全国的にも珍しいもので、この連携をきっかけに周知・啓蒙に向けたセミナーや、OKa-Bizスタッフへの研修機会をランサーズ社が行うなど進めていきます。
ランサーズ・秋好社長は「中小企業支援で実績を残されているオカビズと、人材不足解決に向けて取り組んでけることはとても光栄。クラウドソーシングは、企業の人材不足やイノベーションの加速に貢献できる面は多くある、ここから、新たな地方創生モデルを一緒につくっていきたい」とコメント。
地域の中小企業にとってネットの活用は大きなテーマ。OKa-Bizは、これまでもヤフーショッピングや楽天市場、またクラウドファンディングのFAAVO愛知などと連携協定を行い、情報提供や個別相談サポートなどを行ってきました。
他の公的支援機関はもとより、IT関連企業はじめ、様々な方々との連携を通じて地域の事業者の取り組みをサポートしていきます。