ホンダがSUVと軽自動車の2カテゴリーで新車登録販売台数1位に。
本田技研工業は6日、乗用SUVの「ヴェゼルおよびヴェゼル ハイブリッド」が、2015年度(2015年4月〜2016年3月)の販売台数で6万9,018台を達成し、2015年度のSUV新車登録販売台数で第1位を獲得したと発表した。
ヴェゼルは2013年12月に発売されたコンパクトSUVで、通常のコンパクトカーよりも高い車高による視界の良さ、高さにゆとりのある室内や荷室、さらにSUVながらもスタイリッシュなデザイン、そしてハイブリッド・モデルを用意するなど、マルチな実力で人気車種となった。
実際に2014年の暦年(1月〜12月)に加え、2014年度(2014年4月〜2015年3月)、そして2015年暦年(1月〜12月)でもSUVの新車登録販売台数で第1位に輝いている人気ぶりだ。そして今年年2月には、新たにRSと呼ばれるスポーティな新グレードの追加や、運転アシスト機構である「ホンダ・センシング」を標準装備するグレードなどを設定することによって、より選択肢を広げた。
一方で、軽自動車のN−BOXシリーズでも2015年度(2015年4月〜2016年3月)の販売台数が17万2614台を達成し、軽四輪車新車販売台数での第1位を獲得したと発表。N-BOXシリーズは2011年12月に、第1弾モデルのN-BOXを発表したのを皮切りに、2012年7月には第2弾モデルのN-BOX +を発売。さらに2014年12月に発売したN-BOX SLASHという3つのモデルバリエーションを展開しており、これらが功を奏して今回の第1位を獲得した。
ただし先日発表された2016年2月度 四輪車 生産・販売・輸出実績における国内販売に関しては、前年比96.3%となる6万9015台で3カ月連続減。そのうち登録車は3カ月ぶりに微増したものの、届出車は前年比86.1%の3万2581台で16ヵ月連続減となっている。
3月の新車乗用車販売台数ランキングでは、トップ10内には3位にフィット、9位にヴェゼルという構成。一方軽自動車新車乗用車販売台数ランキングでは、1位にN−BOX、6位にN−WGNが入っている。
新車登録販売台数で第1位を獲得、という言葉を聞くと勢いがあるように感じるが、実際に様々な数字を見てブランドのトータルで考えると、元気がある、という表現をするのは微妙な感覚といえるのが本音だろう。新車乗用車販売台数ランキングにはトヨタの文字が数多くならび、ホンダと日産がポツポツとランクインし、軽自動車新車乗用車販売台数ランキングでもスズキとダイハツの間にポツポツとホンダの文字が見受けられるのが実際だ。