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2回うつ病になった保育士の私が子育てを楽しむために大切だと思うこと

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

2019年の2月に女の子を出産し、現在は1児の母としても、毎日子育てにも奮闘しています。

今回はYahoo! CREATORSに投稿する初めての記事ということで、私の自己紹介を兼ねて育児のモットーについてお話しします。

今回の記事は音声配信(Voicy)でも聞くことができます。

▼繊細で傷つきやすかった幼少期

私は小さい頃から絵を描くことが好きで、とても感受性の豊かな子どもでした。そのため学校生活でも傷つきやすかったり、友人関係で悩みがちだったりしていました。

それがHighly Sensitive Child(HSC)と呼ばれるひといちばい繊細で敏感な気質を持つ子どもだったんだということは大人になってから知りました。

なので今もその気質っていうのは変わっていなくて、「HSP」や「繊細さん」と呼ばれる Highly Sensitive Person に自分は当たると自覚しています。

<関連記事/しゃーごんダイアリー>
HSCを知っていますか?〜ひといちばい敏感な子ども〜

▼大学生の時に初めてのうつ病を経験

小さい頃、特に小学生の頃はとっても傷つきやすく気にしいでしたが、中学・高校・大学と年齢を重ねるにつれて、だんだんメンタルも強くなっていきました。部活や受験、留学など、毎日スケジュールを詰め込んで忙しい日々を過ごしていました。

すると大学3年生の時の留学帰りで21歳の時に、就活のタイミングと重なってはじめて頑張りすぎでうつ病になってしまいました。将来に希望も持てなかったですし、もう明日のことも考えるのすら辛かったです。

自分の人生で初めてそういう心の病気を経験しましたが、当時はそれが病気という自覚がなかったので、毎日「自分はできてない。まだまだやらなきゃ。」と自分を責めて過ごしてしまいました。

それが心の病気だとわかったときはかなり深刻な状態で、うつ病がわかってホッとしました。「もうこれ以上自分でなんとかしなくていいんだ。」という気持ちになって、初めて人生で大きな休みを経験しました。

それまで、すごく走り続けていた人生だったのですが、大学も休学して闘病しました。

▼社会人になって2度目のうつ病に

大学を休学しつつ就活を続けて、なんとか社会に出て、最初は一般企業に就職しました。学生向けのサービスを展開している会社で、営業をやっていたんです。

ただ私は専門が教育なので、どんどん自分が元気になっていくにつれて本来のやりたかったことを思い出して「やっぱり子どもの育ちに関わるプロになりたい」と思いました。転職も経験して、卒業後に保育士の資格を取って保育士としてフルタイムで働けるまで復活しました。

そして徐々に本来の自分を取り戻したと思って毎日フルタイムで働いていた時に、2回目のうつ病になってしまったんですね。

それが娘を妊娠する少し前のことです。おそらくその時は「もうなるわけない」みたいに思ってがんばりすぎていたと思います。「同僚にも迷惑かけられない」と思って残業や持ち帰り仕事もしていました。

そんな矢先に交通事故を起こしてしまい、それでうつ病が分かって仕事を休職しました。

▼産後のモットーは「無理しないこと」

妊娠中から産後にかけては、本当に不安定なメンタルで、ちょっとしたことでもすごく心が揺れしまって不安や心配とかに押しつぶされそうになることもすごく多かったです。

産後はただでさえうつ病になる方は多いと聞いていたので、ホルモンバランスが崩れて身体もボロボロで、それに加えて慣れない育児が重なれば、誰でも本来の自分でなくなる可能性はあります。

私も妊娠中から産後までうつ病の治療のために通院していたので、自分の中で大きく決めていたことに「絶対に無理しない」というのがありました。

それを実践して今ちょうど娘が生まれて2年が経ち、本当に元気になったというか本来の自分として毎日穏やかに過ごせるようになったな〜と感じています。

▼子育てを楽しむ秘訣は「無理せずがんばりすぎないこと」

育児は持久戦。これから何年も続いていくことなので、がんばりすぎているといつか無理がきます。

私は各家庭で無理なく持続していくかたちを作ることが、育児を楽しむためにとても大事だと思っています。

親が子どものために「こうしてあげたいな」って思うことがどんなに素敵なことだったとしても、毎日が無理することやがんばらないとできないことの連続だったら、持続可能性がありません。

それで親のほうが苦しくなって育児が楽しめなくなってしまったら本末転倒で「何のためにやってるんだろう」ってなると思うんですね。

そのため、育児ではがんばりすぎは禁物。仕事と違って退職とかできるものでもないので、適度に便利なものにも頼りつつがんばりすぎないようにするのが大切です。

▼こんな内容を発信します

・育児が楽しくなるような考え方や子どもとの関わりのちょっとしたコツ
・自分の育児の体験談から子育て世代のみなさんにシェアしたいこと
・明日から実践できる育児のお役立ち情報
・ひといちばい繊細で敏感な気質(HSP)の私が選んでいる働き方、生き方
・敏感で繊細な気質を持つお子さん(HSC)の子育てのヒント

最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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