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【土浦市】初めてでも安心、楽しい! 「小町の館」で開催しているそば打ち体験を見学させてもらいました

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

地元で採れたそば粉を使って本格的なそば打ちに挑戦することができると聞いて、「小町の館」にお伺いしてきました。そば打ちだけでなく、その施設からの眺めも素敵で心地の良い場所もあわせてレポートします。

「小町の館」は日本の原風景のような佇まいが魅力です

土浦駅からは車で約20分、果樹園が続く通称「フルーツライン」を抜けたその先に「小町の館」はあります。橋の先はまるで日本の原風景のよう。平屋造りの建物と小高い峠の眺め、澄み切った空の色合いが美しく、ここを訪れるだけで気持ちがすっと楽になるようです。

入口に立つと心地良い水音が聞こえてきます。これは「小町の館」のシンボルでもある直径7mにもおよぶ水車の音色。この大きさは、茨城県最大級を誇っているそうです。

敷地内には、特産物を販売するコーナーやギャラリー、そば処もある「本館」のほかに、このたび取材でお伺いした「体験館」、また開館している日はどなたでも気軽に休憩できる「おやすみ処」もあります。

「小町の館」についてはまた別の機会に改めて詳しくご紹介したいのですが、土浦市小野地区をはじめ、こちらの施設もまた小野小町(おののこまち)の足跡を感じられる場所。本館の「小町ギャラリー」には小野小町について学ぶことのできる資料が飾ってあり、無料で閲覧することができます。

体験館で開催しているそば打ち体験講座を見学させてもらいました

今回お伺いした目的は、「小町の館」で開催されるそば打ちの体験講座を取材するため。本館の奥にある「体験館」で行われます。写真の手前が「おやすみ処」で、奥が「体験館」になります。

「体験館」の館内は土足厳禁です。スリッパが用意されているので履き替えて館内へ。

そば打ち体験講座は、午前9時30分から12時まで開催されます。この日参加されたのは8名で、5名は前回も参加された方で、3名は今回初めて参加される方。実際にそば打ちを体験する前に、経験のあるチームと初めてチームに分かれて先生からレクチャーを受けます。

そば打ちを教えてくれるのは、土浦手打ち蕎麦研究会の会員の皆さん。そば粉と小麦粉を混ぜてふるいで振るうところから実践して見せてくれます。実践しながらポイントも教えてくれるので受講される方々はメモを取ったり、写真を撮ったりと真剣そのものです。

そば打ち経験のあるチームの方では、「四つ出し」というまき棒を使って正方形にしていく工程で質問が飛び交う一面も。厚みを均等にしながら大きく薄く延ばしていく作業はそば打ちのキモともいえる工程で、経験者だから分かる改善したいポイントについて先生からアドバイスをもらっていました。

畳んだそばを切る工程では、こま板というそばを固定する道具とそば包丁の扱い方も教えてもらえます。美しく仕上げるためのポイントは目からうろこです。

余分な粉をはらって完成! 「今日はちょっと太めになっちゃいました」と先生はおっしゃいますが、均等に切られた麺の美しさはさすがです。

マンツーマンで指導を受けながら、いよいよそば打ち体験!

先生によるデモンストレーションが終了したところで、いよいよ生徒の皆さんによる実践です。現在「小町の館」のそば打ち体験講座は、定員を8名に限定していて1名の生徒さんに1名の先生がついて指導してくれます。体験料は1名2200円で材料費、指導料なども含まれています。

1名1台のテーブルを使って指導を受けられるのはとっても贅沢。何度も参加されている生徒さんは自分のペースでそばを打ち、コツなどを聞きたいときに先生から指導を受けていました。

取材に協力くださった生徒さんは、この日初めてそば打ち体験講座に参加されたという女性です。そば粉と小麦粉をふるいで混ぜ合わせた後に入れる水の分量を確かめながら丁寧に進めていきます。

のし棒やまき棒を使って厚みを均一にしていく工程でも、手の使い方やそばを延ばす時のコツを分かりやすく指導してもらえます。

そば打ちのクライマックスともいえるそばを切る工程は、見ているよりもずっとテクニックが必要です。実践することでその感覚が身についていきます。

そばを打った後は、そばを茹でるときのポイントも教えてもらえます。そばを打つところから茹でるところまでの一連の流れが短時間で学べるので、自宅でも練習を兼ねてそば打ちをすぐにでも始めることができます。

なお、打ったそばは持ち帰りができます。持ち帰り用パックをご用意の上、参加してくださいね。

小町そば打ち体験講座

■11月以降の開催予定日

・11月13日(土)9:30~12:00

・11月27日(土)9:30~12:00

・12月18日(土)9:30~12:00

・1月22日(土)9:30~12:00

■場所:小町の館(体験館)

■定員:各8名(申し込み順) ※最小実施人数は4名

■体験料:1名2200円(材料費、指導料、保険料込)

■持ち物:持ち帰り用パック、タオル、エプロン、三角巾

※試食はありません

■お申込み・お問い合わせ

小町の館:029-862-1002(月曜休館)

地元のおかあさんたちの作る天ぷらが絶品! 人気のおそば屋さん

本館にある「小町庵」は、地元産の常陸秋そばを使った手打ちそばを味わえるお店です。11時の開店前に並ぶこともあります。営業時間は、平日は11:00~13:30、土・日曜・祝日は11:00~14:00(月曜定休)です。

店内はテーブル席やお座敷席などもあり、広々としていますが、オープンとともにおそばを楽しみたいお客様ですぐに満席になります。もりそば750円、天もりそば1000円と手ごろな価格帯も人気の理由のひとつです。

厨房を任されているのは地元のおかあさんたち。しゃきっとした本格的なそばに、おかあさんたちが作るかきあげなどのトッピングがものすごく合います。こちらもまた別の機会におすすめメニューを兼ねてご紹介させていただきますね。

地元産のそば粉やみそも購入できる特産物販売コーナーも必見です

本館の特産物販売コーナーでは、そば打ちに必要な道具や食材も販売しています。こちらはそばのキモともいえるそば粉。「土浦小町そば粉」(500g/750円)といって、土浦産の常陸秋そばを石臼でじっくりと丁寧に挽いたものです。きめ細かく香り高いのが特徴で、そば打ちを体験された生徒さんたちだけでなく、地元の手打ちそば店でも愛用されている人気商品です。

こちらはさまざまな栄養分が豊富に含まれていることで、スーパーフードとして注目されているそばの実です。「小町の館」では、土浦産常陸秋そばの実を購入することができます(200g/250円)。白米に混ぜて一緒に炊いたり、サラダにかけたりと楽しみ方いろいろ。貴重な食材なのに250円で購入できるのはかなりお得です。

本館の特産物販売コーナーにはそば打ちに必要な道具も販売しています。ここで一式そろえられるのもうれしいですね。

おそばとは関係ありませんが、大人気商品の味噌がちょうど入荷されたというのでご紹介いただきました。「土浦小町みそ」は、県内大豆と地元産のコシヒカリを使って米麹を自家製造して、丁寧に手作りして仕上げたもの。まろやかで優しい味わいが魅力です。手作り仕上げのため数に限りがあり、夏から入荷待ちをしているというファンもいるので、気になる方は事前に在庫があるかを確認することをおすすめします。

そば打ち体験講座のほかにも季節に合ったイベントも盛りだくさん

「小町の館」では、そば打ち体験講座以外にもさまざまなイベントが予定されています。直近では11月6日(土)に敷地内にある棚田で稲刈り体験が行われます。季節にあったイベントも準備中なので、最新情報は小町の館に設置されているチラシをご参照くださいね。

施設情報

小町の館

住所:茨城県土浦市小野491

電話:029-826-1002

開館時間:3~10月9:00~18:00、11~2月9:00~17:00

休館日:月曜(休館日が休日にあたる時は翌日休館)

駐車場:あり(無料)

ホームページ:http://tsuchiura-n.or.jp/access1.html

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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