アンヌ隊員がいたから「アンヌ坂」

神戸の坂巡り、これまでは高台から坂を見下ろす場所の坂風景を紹介してきましたが今回は坂の下から見上げるとその坂道がよく見える場所です。その坂の名前は通称「アンヌ坂」。

神戸にあって「アンヌ坂」という名前が付いた由来は、昭和43年(1968)に放送されたウルトラセブンの番組までさかのぼります。ウルトラセブンの「ウルトラ警備隊西へ 後編」の回は、神戸、芦屋周辺が主なロケ地。その中でアンヌ隊員(菱見百合子)が一般人に変装して張り込みをするシーンがあります。その場所が当時「ホテル六甲ハウス」だった建物の前でした。建物の前に停めた車の中から外を伺い、真っ赤なドレスを着たアンヌ隊員は劇中の通信用腕時計に向かい「異常ありません」と一言いうだけのシーンがここで撮影されました。

現在「ホテル六甲ハウス」はすでになく建物もありません。名残あるものとしてこの場所の一角に「ホテル六甲ハウス」刻まれた石が外壁のひとつとして使われています。

前置きが長くなりましたが、アンヌ隊員がいた場所の前にある坂道だから「アンヌ坂」といつしかファンの間で呼ばれるようになり現在に至っているということです。ウルトラセブンの名作から名付けられた坂が神戸にはあります。

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