【神戸市北区】今見頃、有馬 瑞宝寺公園の紅葉 徹底ガイド!もみじの天ぷらと太鼓滝もお忘れなく
約2500本のカエデとモミジが見事な、有馬温泉南東部にある「瑞宝寺公園」。毎年、11月上旬頃から色づき始めて11月下旬頃にかけてが紅葉の見頃となっていますが、11月21日の状況を見に足を運んできました。期間限定でオープンの「もみじ茶屋」ではもみじの天ぷらを頂き、川べりまで下りて太鼓滝の方へも。「瑞宝寺公園」までの道順(有馬川沿いルート)も詳しく案内していますので、行かれる際の参考にしていただければ幸いです。
「瑞宝寺公園」までは神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩で20分ほど。駅を出て右折、有馬川を左手に見ながら進むと、秀吉の正室ねねにちなんで建てられた「ねね橋」のあたりで赤く色づいた紅葉を目にできます。ここも撮影スポットですよ!
ここから公園までのルートは2通り。温泉街の湯本坂を上っていくルート(約1.1km)と有馬川沿いの有馬街道を進むルート(約1.2km)。距離的にはそう変わりませんし、どちらも上り坂。昔ながらの家が立ち並ぶメインストリートは湯本坂なので、お店に立ち寄りながらぶらぶら行く場合は湯本坂ルートで。どこにも寄らず真っ先に「瑞宝寺公園」を目指す方は有馬川沿いのルートがおすすめです。今回は、有馬川沿いのルートでご案内します。
有馬川沿いの道路へは、ねね橋前の横断歩道のところを左折し、中の坊瑞苑を右手に見ながら進み、兵衛向陽閣を左に見ながら万年橋を過ぎてさらに真っ直ぐ。ずっと上り坂です。
10分ほど歩くと、ホテルメープル有馬が見えてきますので、橋を渡ったらすぐ右へ。この50mほど手前に湯本坂に続く道があるので、帰りはここから温泉街を目指すのがおすすめです。曲がる箇所には「この先通り抜け困難」と書かれた注意書きがありますが、これは車への注意喚起なので歩く場合は問題ありません。
ここからは湯本坂ルートから来た場合も同じ道順案内です。
ホテルメープル有馬から「瑞宝寺公園」まではさらに急坂が続きますが、頑張って進みましょう。
5分ほど歩き、突き当りを右折すると公園まではもうすぐ。
公園手前には、焼栗とソフトクリームのお店も。
「瑞宝寺公園」手前に「瑞宝寺町公園」という公園もあります。こちらも綺麗ですが、間違わないように。
やっと到着!お疲れ様でした。
伏見桃山城より移築されたという旧瑞宝寺山門をくぐると、真っ赤なモミジやカエデに迎えられ、紅葉の世界が広がります。
山門をくぐると左手にあるのが期間限定でオープンの「もみじ茶屋」。紅葉が織りなす美しい景色を眺めながら、ぜんざい、黒蜜だんご、甘酒、ワイン、抹茶、ホットコーヒーなどを楽しめます。
ここでのおすすめは、もみじの天ぷら。揚げたてはさっくさくで塩味が効いたお味です。
もみじの天ぷらと紅葉で赤く彩られた周囲の景色を一緒にカメラに収めましょう。紅葉のじゅうたんが綺麗!
錦繍亭と呼ばれる休憩所から奥に進むと十三重石塔があります。
元々ここには慶長9年(1604年)創建の瑞宝寺(当初は瑞宝庵)というお寺がありましたが、神仏分離令と廃仏毀釈運動により明治6年(1873年)に廃寺となりました。その後、神戸市が1951年に公園として整備。公園内には江戸後期のものとされる十三重石塔、石碑、六角石塔、石の碁盤など、当時の名残りが其処此処に見られます。
遊歩道が奥に続いていますのでまっすぐ進みましょう。
このあたりも綺麗ですね。
この階段を上ると休憩スポットが。
遊歩道の途中に「癒やしの森方面」という標識があります。「六甲山頂まで60分」「山行きに適した服装、靴で」とあり、杖も用意されているので、ここから先はちょっと険しいハイキングコースかな?行くのはやめておこうと思う方も多いかと思いますが、すぐ下には川があり、滝も見られます。せっかく駅から急坂を上ってここまできたのだから、もうちょっと頑張って是非滝の近くへも行ってみましょう。
ただし、川には橋がなく、石を伝って渡ります。滝の近くも歩きにくいので、スニーカーを履いていない方や高齢者にはおすすめしません。
この先を進むとすぐに川が見えてきます。ご近所の方でしょうか、愛犬を連れて散歩に来られている方に遭遇。
透明な水と川のせせらぎに癒やされます。
水に浮かぶ真っ赤な葉っぱと紅葉の映り込みが美しいですね。川を赤く彩るのはこのシーズンだけ。
足元に気をつけながら川を渡り左手に進むと、その先に滝が見えてきます。河原の最深部が滝。距離にして100mぐらいでしょうか。
これが太鼓滝です。落差10m。有馬というと鼓ケ滝が有名ですが、瑞宝寺公園にもこんな滝があるのをご存知ない方も多いのでは。頑張れば滝壺の近くまで行けますが、手前50mあたりで引き返しました。ずっと石ばかりで転びやすいところなので、足腰が弱い方や高齢者は無理なさらずに。
紅葉のじゅうたんが綺麗ですね。
元の遊歩道に戻り、山門へ向かう途中の分岐点を左手(下側)に進んでみましょう。
休憩所を過ぎるとある、石の碁盤あたりの紅葉も真っ赤に色づいていて美しいです。石の碁盤は、太閤秀吉が囲碁を指す時に愛用していたといわれるもの。
「瑞宝寺公園」は、秀吉が紅葉を見ながら日が暮れるまで碁を楽しんだことから「日暮しの庭」 とも言われています。
「瑞宝寺公園」の中を一通り巡りましたが、一番赤く色づいているのは、山門をぐぐってすぐのもみじ茶屋周辺と、石の碁盤から山門の左側(入り口から見た場合右側)に通じる遊歩道の辺りでした。お時間のない方は、公園の奥までいかず、行きは上の遊歩道へ、途中で下側の遊歩道を進む周り方をおすすめします。
真っ赤に燃える紅葉にうっとり。幾重にも重なる赤と黄のグラデーションに青い空。そのコントラストに感動! 空に向けてカメラを構えるのもおすすめですよ。
今の季節しか楽しめない有馬「瑞宝寺公園」の紅葉、是非実際に訪れて目に焼き付けてきてはいかがでしょう。
基本情報
名称:瑞宝寺公園
住所:兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:電車・神戸電鉄有馬線有馬温泉駅から徒歩約20分。車・中国自動車道西宮北ICから約15分、西宮山口南ICから約5分。
入場料:入場無料(24時間入れます)
駐車場:なし(有馬温泉内には駐車場もありますが、シーズン中は混むので公共交通機関でのアクセスをおすすめします。車通行止め区間もあります。)
もみじ茶屋 営業日・営業時間:2022年11月5日(日)〜11月27日(日) 10:00〜16:00
有馬温泉 公式サイト