【香芝市下田】修復里帰り中の地車が60年ぶりに復活。10/20(日)はだんじりを曳こう
下田秋まつりが開催された10月14日の午前10時より、60年ぶりに修復を始めた地車(だんじり)のお披露目がありました。
さっそく私も見学させていただいたのですが、土台の修復を済ませた地車は今からでも動かせそうな、地車も動きたいと思っているように見えたような気がします。
その地車を、60年ぶりに動かしましょう!ということで、10月20日(日)に、みんなでだんじりを曳きませんか?
下田地区の方にはすでに回覧板が回っていると思いますが、特に多くの子どもたちに楽しく参加していただきたいイベントだとのこと。
だんじりの後、午後からも屋台が出店したり、奉納演奏会が開催されたりと、もう一度まつりを楽しむチャンスでもありますよ。
地車を見てきました
10月14日に地車のお披露目がありました。
訪れた人たちはカメラやスマホで写真撮影したり、見事な彫りをじっくり見学していました。
下田地車について
この地車の制作は嘉永7年(1854年)。世界史的にはクリミア戦争、日本史ではプチャーチンが長崎に来航したり、吉田松陰が密航しようとして捕まったりした年で、「そろそろ幕末」という時代に作られたようですね。
作り手は泉州・堺の彫師の一門「彫又(ほりまた)」。彫り物のテーマは「源平の戦い」
上の写真は壇ノ浦の戦いで平知盛が、碇を担いで沈んでいく1シーンを彫り描いた「壇の浦の戦い 碇知盛(いかりとももり)」。平家物語の名シーンのひとつですね。この部分は地車の真裏部分にあたる「後部見送り」です。
こちらは右側見送りに彫られている「壇の浦の戦い 平教経の最期」。
平家の中でも猛将と言われていた教経が、義経と対峙したものの八艘飛びで逃げられ、「もはやこれまで」と大男2人を締め抱えて海に沈んだシーンです。
抱えられているほうの武将の目が驚きの目になっているのがいかにも。
こちらは左側見送りに彫られている「一の谷の逆落とし 義経と弁慶」です。
義経が奇襲策を取った「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」の1シーンですね。これも名シーンと呼ばれています。
左側の馬に乗る義経が凛々しく描かれています。
平家物語以外にも縁起物になるさまざまな装飾があります。
屋根には厄除けの意味を持つ獅子噛みや、不老長寿を意味するものも。
(さらに詳しい解説は下田地車保存会にて)
これらのほかにも彫りの芸の細かさに驚かされます。「彫刻」という製作方法でこのような大作が作られること自体が想像しにくく、それだけにこのような作品を目の前にすると圧倒されますね。
これ…20日に本当に曳くんですよね。ドキドキします。
だんじりには欠かせない太鼓。
こちらも地車と同様に、年代物です。
修復・交換した土台も
修復・交換した土台も展示されていました。
「交換した土台はどうなるんですか?」と聞いてみました。
「『来年のとんど焼きで焼こうかな~』という話は出てるけどな〜。まだ考え中です」とのこと。
10月20日(日)地車復活祭
先述の通り、この地車を60年ぶりに曳いて歩きます。
そしてその日の午後からは縁日も開催されます。
タイムスケジュール
10:30~12:00ごろ だんじり曳行(鹿島神社~下田地区公民館~鹿島神社)
15:00〜 鹿島神社にて屋台が出ます。縁日屋台やからあげ、たこ焼き、モンブランパフェ、カシ汁
17:00~20:00 奉納演奏会
だんじり参加者大募集!
だんじり曳行に参加する人を大募集しています。老若男女問いません。
実は私、少し危機感を感じています。
先日、下田地区の方に聞いたところ、19日(土)が地区の小学校の運動会だそう。
ところが、本日現在のYahoo!天気によると明日の正午ごろから雨予報に。
雨が正午からなら運動会は通常通り化予定を早めるか、などで開催されると思われますが、雨雲の通過が早まった場合、延期になる可能性が出てきます。
20日は晴れるようなのでだんじりは曳けそうですが、運動会が延期になった場合、小学生がいるご家族さんが一斉に運動会に行ってしまうため、ピンチです!
下田地区で、当日参加できそうな方はぜひ、一緒にだんじり曳きませんか?
見事な彫り物を間近で見つつ、「大人のだんじり」体験ができますよ。
詳細
下田地車復活祭
→公式サイト(下田地車保存会)
開催日:2024年10月20日(日)
開催時間:10:30~12:00ごろ
※15:00~鹿島神社で屋台が出ます
※17:00~奉納演奏会
開催場所:鹿島神社
お問い合わせ:下田地車保存会事務局 下田地区公民館内(0745-78-0500)