【市川市】鎌倉殿と市川市(其の六)頼朝のうどん?と家康の鷹狩り 二人の征夷大将軍 ~行徳~
塩の一大生産地として江戸時代大いに栄えた市川市行徳。そのため江戸と行徳を結ぶ輸送路として船の往来が活性化。さらには成田山詣のキーステーションとしても機能したことから、宿や商店、寺社が多く立ち並びました。
現在でも当時の面影を残す建造物が残っています。国の登録有形文化財も数あり「加藤家住宅主屋・煉瓦塀」がありフランス積みといわれる煉瓦塀などを見ることができます。
なかでも当時の行徳名物であったとされる「笹屋うどん」があり、安政元年(1854)に建てられたといわれる店が残っています。
その笹屋には、鎌倉殿である源頼朝が立ち寄ってうどんを食べたという話が伝わっています。それを描いた屏風が残されているということです。(市川市HPより)
はるか以前のこととはいえ千葉県と深くかかわる頼朝ですから非常に興味深い話ですね。
その後もう一人の征夷大将軍もこの行徳を訪れています。行徳街道と並行するように通っている約1キロメートルの小径があります。
権現道と呼ばれるそちらは、徳川家康が鷹狩りに出向く際に通った道とされています。徳川家康は、死後東照大権現として日光に祀られたためそこから「権現道」。
多くの寺社があるその小径は石畳が整備されていて散策をいざなってくれます。門前には立て札があり、由来やいわれもしっかりと学べます。
頼朝と家康。二人の征夷大将軍の接点として、寺町の風情ある街並みを楽しみながら寺社と文化財めぐりはいかが。
【権現道】
住所:市川市本行徳8丁目付近