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育児が辛いときは完璧を目指しすぎかも。HSPで完璧主義な私がラクになった考え方!

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

今回は「育児で完璧を目指すのはやめよう」という話です。

今回の記事は音声配信(Voicy)でも聞くことができます。

▼完璧を目指さないことの大切さ

私は日々を無理しないと決めている中でもいくつかマイルールのようなものがあります。

その中に「完璧を目指さない」というものがあって、特にそれが心の平和を保つためにとても大事だなぁと思っています。

実は私は、完璧主義にずっと苦しんできました。これは「自分で完璧にしようと決めているとかではないのに、勝手にそうなってしまう」という感じです。

これが結構きついんですよね…!高い目標を掲げがちで、それを超えられなかったら自信もなくなって自分を責めてしまうんです。

でもその完璧主義で自分を責めてしまったことが過去のうつ病にも繋がったと思っているし、今はそれをやめました。

育児で完璧を目指さずやってきたからこそ、うつ病を乗り越えることができたし、今も子育てが楽しいと感じています。

▼完璧主義の私がラクになった考え方

私は日々の暮らしの中で、特に育児や家事では完璧を目指していないのですが、完璧を目指さないために意識していてよかったと思うことが2つあるので順番にご紹介します。

加点方式で考える

この加点方式で考えるというのは、完璧な状態=100点から減点していく考え方ではなくて0から足していく、加点で考えるということです。

例えば、育児や家事で「こうしたい」という理想の状態があるとして、その完璧な状態から「あれができていない」「これができていない」と考えるのではなく「これができた」「あれができた」とできたことに目を向けるんですね。

「あれができていない」「これができていない」を数え始めると、永遠にゴールがないんですよね。

だからだんだん辛くなってしまうし、自分のことも責めてしまいます。

でも部屋の中も、毎日完璧にきれいな状態にならなくてもオッケーだし、子どもに対してできないことがあったっていいんですよ。

やらなきゃいけないことをなるべく手放して、毎日親子で笑顔でいる時間が増えるのが一番だと思います。

のんびりする、何もしないことに価値をつける

そして次に、のんびりしたり、何もしない時間、休む時間に価値をつけるということです。

私も実はこれが苦手だったんです。

特にうつ病で仕事をやめるまでは、意味のある毎日を過ごさないといけないと思っていたし、しっかり休んだり、何もせずぼーっとしたりと、のんびりすることの大事さを分かっていませんでした。

でも今思うのは、心も体も健康でいることが一番大事だということなんですよね。

子どもにとっては親が元気でいればそれで嬉しいし、何か特別なことをしてあげることが大事!とかではなく、一緒にのんびり笑顔で穏やかに過ごせることが大事だと今は思うようになりました。

親も子も完璧じゃなくてOK!できないことがあっていいし、それを許しあえる関係が素敵だなと思います。

▼完璧主義はHSPの影響かもしれない

この完璧主義って、HSCやHSPの特徴のひとつでもあるらしいんですよね。

ちなみにHSCっていうのは、Highly Sensitive Child の略で、敏感で繊細な気質を持つ子どものことです。HSPっていうのは、Highly Sensitive Personで、敏感で繊細な気質を持つ人の総称です。

<関連記事/しゃーごんダイアリー>
HSCを知っていますか?〜ひといちばい敏感な子ども〜

敏感で繊細な子は、マイナス思考が強く、自分を責める気持ちが強い傾向にあるのだそうです。完璧主義で、「こうでなければいけない」という気持ちが強いんですね。

まじめすぎる面もあって、自分自身でどんどん自分を追い込んでしまうようなところがあります。

私の幼少期もまさにこんな感じでした。こうと決めたら絶対にやるし、無理してでもがんばっていました。

こちらは私が小学2年生の時のエピソードです。

これは私が小学校2年生の時に書いた日記で、実家に残っていたものです。

それに対して、先生が「きついときはむりしなくていいよ」って書いてますが、本当にそうなんですよね!

私がいま大人になってこの時の私に言ってあげるとしたら、まさにそう言いたいですね(笑)

完璧主義は、当時の私も「きがすみますので」って書いているように、結局自己満でしかないんですよね。

うまくいけば自分が満足で、うまくいかなければ自分を責めてしまう。自分の首をしめて苦しいだけです。

でもその完璧主義で自分を責めてしまったことが過去のうつ病にも繋がったと思っているし、今はそれをやめました。

ただ、長年もう20〜30年この完璧主義との付き合いがあるわけなので、パッと『はい今日からやめます!」みたいにはできていないんですよね。

なので頭では分かっていても気持ちが追いついていないときはいまだにあるし、私自身も「完璧じゃなくていい」と思う練習が続いているという感じです。

▼完璧を目指さず子育てを楽しもう!

育児で完璧を目指さないようになると、子どもに求めることも減ってイライラしにくくなりますし、自分のありのままを受け入れられて自分もラクになると感じています。

「子育てが辛いな…」と感じたときは、完璧を求めて無理しすぎているのかも。適度に力を抜いて無理せず日々を過ごしていきましょうね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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