地域の暮らしと旅人を結ぶお宿

　「東海道川崎宿 ホテル縁道-縁道食堂」は江戸時代、東海道五十三次の二番目の宿場町である川崎宿から総鎮守である稲毛神社に向かう参道「旧東海道」に位置するホテルです。地域に根ざしたホテルであり、観光客のみならず地元家族の宿泊もあり、地域から愛されている空間です。

　ご縁を大切にするホテル縁道で、8月8日、川崎区のママらで主に構成された地域団体「川崎区盛り上げ隊！」の結成3周年を記念するイベントが予定されていました。イベントを楽しみに、企画を進めていたママらは、新型コロナ感染症の拡大を受け、やむなくイベントを延期する判断をしました。

　ホテル縁道の開業以前より、「カワサキよりみちサーカス」や「カワサキ未来チケットの発行」など川崎の地域活動を通じて川崎区盛り上げ隊！との関係を築いていたホテル縁道-縁道食堂の支配人、吉岡明治さんは、イベントは延期こそしたが、いつも文字通り「川崎区を盛り上げてくれている」ママらの想いを汲み取り、記念になればとテイクアウトオードブルの販売を提案しました。ママたちもこの提案に賛同し、今回のコラボレーションへと発展しました。

ママさんらの想いが詰まったコラボオードブル完成

　コラボオードブルには川崎区盛り上げ隊！のママらの想いが詰め込まれています。子育て中のママ目線で「ファミリーで楽しめる！」をコンセプトに、子どもたちに人気のメニューの盛り合わせである「こども盛り」、パパのおつまみとしても楽しめる「大人盛り」の2プレート準備しました。こだわりはメニューのみならず、ママが子連れでも自転車で持ち帰りやすい容器にするなどのアイデアも詰め込まれています。こうした要望はホテルに併設された縁道食堂のシェフの手で実現されました。

　本コラボオードブル、8月8日の限定販売でしたが、これまでの縁道食堂のテイクアウトオードブル販売の中で、過去最高の予約数でした。記念販売ということでママらも力を入れて宣伝に協力しました。

　川崎区盛り上げ隊！の3周年記念コラボレーションオードブル販売は大盛況のうちに終わりました。参加されたママらや購入しに来た地元の方々に笑顔があふれていたのが印象的でした。

「今回の盛況は協力してくれた皆さんのおかげでもあり、大変感謝している。これからもママさんらや地域の方々と一緒に川崎を盛り上げる活動を一緒に続けていきたい。」

　地域の皆さんとのご縁を大切にしたい支配人の吉岡さんはこれからの意気込みを語ります。

　新型コロナ感染症禍でやれることも限られていますが、とても元気をもらえて、地域の皆さん同士の絆を感じることのできたコラボレーションでした。気兼ねなくイベントが開催できるようになった際の新たなコラボレーションが今から楽しみです。

　ホテルの空間もそこに集まる人々も魅力のあふれるお宿、ホテル縁道-縁道食堂。京急川崎駅近く、旧東海道に立ち寄ることがありましたら、一度訪れてみてはいかがでしょうか。