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押入れに「開かずの段ボール」、あなたの家でもありませんか?

今の家に引越してきた頃から、開かず状態の段ボールはありませんか?

私が前職に在籍時、関東在住の30-40代男女600人を対象に行った調査 では、なんと7割以上もの方が、「持っていること自体を忘れていたモノ・何が入っているか分からない箱」が押し入れに1箱分以上あったとのことです。

押し入れは部屋のふくらはぎ的存在で、居住スペース全体の「今は使わないが捨てられないモノ」を一手に担っています。リビングも洗面所も台所も、機能的な押し入れがバックにあってこそ、綺麗な状態が保てるもの。押し入れの中のモノを正しく把握し、自分にとって必要不可欠なモノに絞ることが、リバウンドを防ぐために重要なのです。

押し入れ・クローゼットの収納で鉄板なのが衣装ケース。奥行きに合わせてぴったりのサイズで、出し入れがしやすいものを選びます。衣類に留まらず、思い出の品、日用品ストック、書籍や文具など、何でも入れてOK。奥に何をしまったか忘れないように、段ごとに写真を撮っておくと、後から見返しやすいですね。

雑誌等でよく紹介される「見せる収納」ですが、押し入れ・クローゼットには向きません。在庫品をオシャレに飾っている物流倉庫なんて、ありませんよね。同じ体積で最も効率の良い収納方法はズバリ「箱型」なのです。衣装ケースや不織布ボックスなど、「直方体」の形のグッズを選びましょう。紙袋に荷物を詰めるのは、積載効率が悪く、ホコリもたまりNGです。

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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