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【夫婦の家事分担】片付けの得意・不得意に合わせた役割分担のすすめ

夫婦間の片付けレベルに能力差がある場合、「気づいたほうが片づける」方式だと、能力の高いほうに負担が寄ってしまいます。
オススメは、お互いが理想とする片づけの頻度を知り、その間をとること。特定の曜日を決めて、1人ではなく共同で取り組みましょう。夫婦で共通の習い事を始めるように、曜日や時間を固定してしまうのがおすすめです。

例えば、

妻:片づけが得意で毎日ピカピカにしたい
夫:片づけが苦手でなるべくさぼりたい

というケースの場合には、夫婦で片づけの時間を週末に1時間程度設け、平日は妻側も意識的に頑張らないようにします。仮置きのカゴを多めに設置して、平日はそこに投げ入れるだけでOKとするなど、意識的に「さぼるための仕組み」を作っていきましょう。

夫婦とも片づけをやりたくないという場合には、最低限週末の30分間だけ、片づけの時間としましょう。土曜のランチは出前を取り、浮いた時間を片づけに充てるなど、無理なく続けられる仕組みづくりが大切です。

「1つも無駄なモノが出ていない」レベルと、「ギリギリ掃除機がかけられるレベル」では大きな差があります。掃除機を実際にかけてみると、床に落ちている荷物が目につきやすくなることから、片付けが苦手な人に掃除機の作業を頼むと良いですね。
他にも、家庭内でヨガを行うと、床の散らかり・汚れが目につきやすくなります。口で説明するよりも、自分から散らかりに気付き、行動に移してもらえるのが一番です。

毎日完璧な状態を求めるのはハードルを上げすぎなので、「休日はピカピカにする代わりに、平日はギリギリ掃除機がかけられればOK」など、曜日ごとの期待値をすり合わせましょう。

土日にリセットすれば、金曜日は多少整っていなくても、お互い目をつぶること。赤ちゃんがいて毎日綺麗にする必要があるというご家庭も、家中を綺麗にすることを目指さず、赤ちゃんが移動する通路のみを綺麗に保ち、通路外のスペースは「平日は散らかしてもいい」と許容するなど、メリハリをつけましょう。

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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