その読み聞かせ、逆効果?子どもがスッと寝る絵本の読み方とは
みなさんは寝かしつけの際に絵本の読み聞かせをしてしてますか?
アニメなどではよく寝かしつけの際に一緒に布団に入って、頭の上に絵本をかざしながら読み聞かせ、気づいたら子どもが寝ている…というシーンをよく見かけますが、実際には難しいのが現実。気付いたら寝ていた…なんてことは、あまり経験がないのではないでしょうか。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、お子さんをスムーズに寝つかせるために効果的な絵本の読み聞かせ方を解説していきます。
①明るい電気の下で読むのは避ける
人間が眠気を出すのには光が強く関係しています。光を感じると覚醒し、暗いとリラックスして眠りモードになりやすくなります(映画館やプラネタリウムで眠くなってしまった経験のある方も多いのでは?)。
つまり、煌々とした電気の下で寝る前の絵本を読むと、そのせいで体が覚醒してしまって眠りづらくなってしまう可能性があるのです。
寝る前の絵本を読むなら、目が悪くならない程度の薄灯りで暖色系のライトを選びましょう。蛍光灯のような白い灯には青い成分が含まれるので体が覚醒しやすくなります。赤やオレンジの光はその逆で、リラックスモードに入りやすくなります。
②演技するように抑揚をつける必要はない
スムーズに寝つかせるために、寝る前はリラックスモードを作って行くのが大切です。あまり興奮させると覚醒して眠れなくなってしまいます。
大袈裟な演技をしたり、登場人物によって声色を変えるような演技はせず、落ち着いたトーンで意識的にゆっくりめに読んであげましょう。演技をして大笑いさせてしまっては眠りから遠ざかってしまいます。
イメージとしては少し淡々と読むくらいのイメージを持ってもらうほうがよいかもしれません。
③ストーリーを聞かせようとしなくていい
絵本はあくまで寝る前のリラックスタイムに親子のコミュニケーションをするツール。
必死にストーリーを理解させようとする必要はありません。お子さんがあまり集中していなかったり、ストーリーを理解していなくても、背景のイラストにばかり興味を持っていても問題ありません。そこで怒ったりせず、ただコミュニケーションをとる時間として過ごしてあげましょう。
また、毎日読んでいるから!といって眠くて仕方のない日にも読み聞かせる必要はありません。そんなときは絵本をカットして、すみやかに寝かせてあげましょう。
④悲しい/怖いお話・長すぎる絵本は避ける
ママやパパなど身近な人の死を扱ったような絵本や暗闇への恐怖心を煽るような絵本はおすすめできません。お子さん自身が気に入って「これを読んでほしい!」とリクエストしてこない限り、こちらからそういった類の絵本を選ぶのは避けましょう。
悲しかったり怖かったりする気持ちだと、おやすみをして部屋から出て行こうとしても「そばにいてほしい」と泣いてしまう可能性も高まります。
寝る前に触れた情報や見たものは、夢に出てくるものにもつながっていたりするので、なるべくハッピーな絵本がおすすめです。
また、長すぎる絵本は親が読むのをストレスに感じてしまいかねません。「早く寝てほしい」という気持ちがあるなら、短めの絵本を2冊程度にとどめてあげるのがおすすめです。
寝る前におすすめの絵本は別記事で紹介しておりますので、こちらも参考にしてみてください。
お子さんをスムーズに寝かしつけるために大切なのは
・リラックスできる明かりのもとで読み聞かせすること
・演技をせず、淡々と読むこと
・ストーリーを聞かせようと必死にならないこと
・明るく楽しいお話を選んであげること(2冊程度)
というポイントとご紹介させていただきました!
こちらを参考に、寝る前の絵本を活用してみてくださいね。
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
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著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。