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タイガー・ウッズが、ついに試合に復帰する!

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
11月末のヒーロー・ワールド・チャレンジで今年2月以来の試合復帰をするウッズ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

タイガー・ウッズが、ついに試合に復帰する。

11月30日からバハマのアルバニーGCで開催される「タイガー・ウッズの大会」、ヒーロー・ワールド・チャレンジに出場することをウッズは30日(米国時間)、声明を出して発表した。

「ヒーロー・ワールド・チャレンジで試合の場に復帰することに、とても興奮している。アルバニーのセッティングは完璧だ。素晴らしい顔ぶれの選手たちと一緒に戦えるのは素晴らしい」

同大会はウッズ財団がサポートし、ウッズ自身が大会ホストを務める「ウッズの大会」。出場者は18名という少数精鋭のエリートフィールドだ。昨年もウッズは同大会で16カ月ぶりの復帰を果たし、15位だったが、堂々の優勝を果たした松山英樹を讃え、表彰式ではウッズと松山が笑顔で並ぶ姿が世界に報じられた。

その後、ウッズは今年1月のファーマーズ・インシュアランス・オープンで米ツアーに復帰。翌週には欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシックに出場したが、初日の夜に腰に痙攣を起こし、2日目のスタート前に途中棄権。4月19日に4度目の腰の手術を受け、以後はリハビリ生活を送っていた。

5月にはDUIで逮捕され、米国選抜チームの副キャプテンを務めた9月末のプレジデンツカップでは戦線復帰できない可能性も考えているという内容さえ口にしていた。

だが、その一方で、順調な回復ぶりを積極的にアピールもしていた。

8月末には「医者から小技練習を開始してもいいという許可が出た」ということで、ウッズ自身がチップショットを打つ動画をツイッターで披露。

10月7日にはアイアンショット、10月15日にはドライバーショットの動画を公開。

そして、その翌日の16日には、4月に腰の手術をした執刀医(主治医)を訪ね、「ドクターから素敵な方向をもらった。もう、次へ進んでもいいよと言ってもらえた」。

その時点で、米メディアの間ではウッズのヒーロー・ワールド・チャレンジでの試合復帰が有力視されていた。

ウッズもそれを目指していたのだろう。フロリダ州ジュピターの自宅近くのメダリストCCとカリフォルニア州ロサンゼルスの名門ロサンゼルスCCで練習ラウンドを重ねていた。

10月27日には裁判所へ自ら出廷。無謀運転の罪を認め、250ドルの罰金や1年間の保護観察といった軽度な刑罰が科されたが、あの逮捕劇に司法面で終着させた。

すべてが整ったということなのだろう。だからこそ、ウッズがついに戦いの場へ戻ってくる。11月の米ゴルフ界は「Tiger is back.」の声に溢れそうである。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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