こんにちは！地域情報発信ライターの佐藤らなこです。

由利本荘市で暮らし始めてから、鳥海山を身近に感じるようになりました。天気のいい日に目の前に現れるその姿はすごくかっこいい！ずっと眺めていたくなります。そしてにかほ市に行くと、鳥海山の見え方が違ってくるのもおもしろいなと思います。

さて本日は、鳥海山の恵みを味わえるカフェ「99terrace」をご紹介いたします。にかほ市の旧上郷小学校"にかほのほかに"内に4月5日にオープンしました。

カフェ「99terrace」

カフェ「99terrace」は旧上郷小学校"にかほのほかに"の１階にオープンしました。日本海東北自動車道 象潟ICから車で約５分のところにあります。

県道58号線から"にかほのほかに"の敷地内に入り、旧校舎を左手に見ながら進みます。いちばん奥に看板と入口が見えました。

カフェ内の様子

中に入り、今度はずーっと左に進むと、カフェ「99terrace」のスペースに到着します。

この建物が小学校だった時、ここは何の部屋だったのでしょうか。木の床や黒板、奥に見える机や椅子に懐かしさを覚えます。

カフェ内には、2～6人がけのテーブル席がたくさん並んでいます。窓側を向いて座れるカウンター席もありました。黄色にペイントされた壁や木のぬくもりに温かさを感じます。

モニターにはにかほ市の紹介動画が流れ、その下のテーブルにはガイドブックなどが置かれていました。観光の合間に立ち寄り、情報収集をするのも良さそうです。

この日はあいにくの雨でした。晴れていれば、目の前に鳥海山が見えるんだそう。まわりに建物がなく、開けた場所にあるので、きっと素晴らしい景色が望めることでしょう。

なんだか最近、取材の日に雨が降ります。でもこれが現実（笑）みなさんがお出かけの時は、お天気に恵まれますように。

メニュー

「99terrace」のメニューは軽食が中心です。メインのおむすび、スープカレー、ドリンク各種、デザートがあります。

ガッツリご飯を食べる場所というよりは、ちょっと休憩しに、小腹を満たしに...という感覚で行くのがいいかなと思います。

なお、現在はイートインのみですが、今後はテイクアウトもできるように計画中とのことです。

究極の鳥海山塩むすび

「99terrace」のメニューでおむすびをメインに据えているのは、「鳥海山の水で育ったお米を味わってほしい」という思いから。

おむすびは週替りで、使う具材やお米の種類が変わるそうです。

• 究極の鳥海山塩むすび（300円）
• 自家製ばっけ味噌おむすび（400円）
• い"ぶり"（鰤）がっこおむすび（400円）
• 卵黄の醤油漬けおむすび（400円）

私が訪問した時は、以上の４種類でした。いつものごとく迷いに迷ってスタッフの方に相談し、注文したのが「究極の鳥海山塩むすび」です。それに+100円で「日本一の海苔」をつけました。

この「究極の鳥海山塩むすび」をおすすめいただいた理由は、素材そのもののおいしさを味わえるからということでした。

そうなんです！「99terrace」では、おむすびの素材や作り方にとことんこだわっているんです。

メニューによると、この日のおむすびに使われていたのは、にかほ市冬師産あきたこまちでした。（※使うお米は週ごとに異なるそうです）このお米を鳥海山の湧き水を使い、土鍋で炊きます。

また、塩は山形県酒田市と遊佐町付近に湧き出る、鳥海山の伏流水を含む海水を原料にしたもの。この塩はお米に溶け込みやすく、舌にザラザラを感じないのが特徴だそうです。

シンプルなおむすびがこんなにおいしいとは！塩が引き立て役になっています。「お米のおいしさを味わうには具は必要ない」と「99terrace」を監修する福本さんがおっしゃっていたことが、よくわかるおむすびでした。

にかほ市では地域ごとに水が湧き出る場所があり、それぞれ味が異なるとのこと。なので、今後はそれぞれの地域の湧き水を使ったおむすびや、福本さんの出身地である北海道のお米とコラボさせたおむすびの提供も考えているそうです。

象潟産 自家製焼き芋 アイス添え

他にも何か食べたいなと思い、デザートも注文しちゃいました。こちらの「自家製焼き芋 アイス添え」（500円）には、にかほ市象潟産のサツマイモが使われています。

じっくり２時間かけて焼きあげられたサツマイモは甘くておいし～い。ちょっと溶け始めたバニラアイスとの相性は抜群です！

お米と水と塩とサツマイモと...にかほ市のおいしいもの＝鳥海山の恵みを「99terrace」で存分に味わうことができました。

今後が楽しみ！

「地域に長く暮らしている人が当たり前に感じていることにスポットを当てて、その価値を見出し、こんなにいいものやおいしいものが身近にあるんだよということをここで伝えていきたい」とお話してくださった福本さん。「鳥海山」というブランドを高めていきたいともおっしゃっていました。

なお、建物に入ってすぐのホールでは、地元産の米や農産物、お酒などを販売するマルシェアを近々始めるとのこと。

また、ファミリーやグループで泊まれる宿泊スペースの他、プールサイドではサウナの営業も開始する予定。これからがとっても楽しみな場所です！

※本記事の情報は執筆時のものです。