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【土浦市】これは和菓子?それとも洋菓子?10月限定のどら焼きは「おいものモンブラン」

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

土浦を代表するお菓子の代表格が「志ち乃」のどら焼きです。2021年に創業70周年を迎えたどら焼き屋さんで、その歴史にあぐらをかくことなく、これまでにない味や画期的なコラボレーションに取り組むなど、新しい風が次々に吹き込まれています。土浦には、手野町にある本店とJR土浦駅プレイアトレ店がありますが、月替わりのおいしいどら焼きがあると聞いて、今回は手野町の土浦店に行ってきました。

辺り一面レンコン畑ののどかな風景の中にある人気のどら焼き専門店

「志ち乃」土浦店は、土浦駅より車で約7分、バスで行く場合は土浦協同病院行に乗車して手野町交差点西で下車、そこから13分ほど歩いたところにあります。高い建物がなく、一面レンコン畑なので「こんなところにあるのかしら?」と不安になるかもしれませんが、「志ち乃」の看板を目指していくと突如として和モダンな建物が見えてきます。

お客様がいない場所を狙って内観を撮影しましたが、「志ち乃」土浦店には次から次へとお客様がやってきます。男性女性問わず、年齢幅も本当に広いですし、ご自身のおやつ用に1個だけ、贈呈用にいろんな種類をたくさん購入される人など、来店される目的もさまざま。皆さんに共通しているのは「志ち乃」に来るのを楽しみにしていたというワクワク感です。

取材には平日のお昼ごろにお伺いしたのですが、それとは別でプライベートでどら焼きを購入しに日曜日の午前中に伺ったところ、買い物客で大賑わい。ゆっくりお買い物を楽しむなら平日がおすすめかもしれません。

どら焼きは大きく分けて常温タイプと冷蔵タイプがあります

「志ち乃」のどら焼きはいろんな味の種類があります。上の写真は常温保存ができるどら焼きのコーナー。ロングセラーの梅どらや栗どらのほかに、「カレーの街・土浦」らしい特製オリジナルカレーが入ったどら焼きなどもあります。土浦店限定のどら焼きもたくさん。

こちらは冷蔵タイプのどら焼きで、冷蔵ケースに陳列されています。カラフルなパッケージはテンションが上がります。

売り場のすぐ隣に工房があり、たくさんのスタッフさんがどら焼き作りに励んでいる様子を見ることができます。週末ともなると、どら焼きがどんどん売れてしまうので休む暇なくせっせと丁寧に作り続けています。

「志ち乃」では、北海道の十勝地方の小豆を限定して使っています。炊きあがったばかりの小豆は、ふっくらとしていてとてもおいしそうです。

どら焼きにサンドする生クリームをホイップしているシーン。これだけ見るとどら焼きは和菓子なのか洋菓子なのかわからなくなってきました。どら焼きはその両方のいいところどりをした贅沢なお菓子なのかもしれませんね。

「毎月のお楽しみどら」。10月のどら焼きは「おいものモンブラン」

「志ち乃」には月替わりのどら焼きがあります。その名も「毎月のお楽しみどら」。これが楽しみで毎月訪れる人もたくさんいるそうです。店頭にはその月のメニューを紹介したボードが置いてあるのでチェックしてみてくださいね。

10月はさつまいもを使った「おいものモンブラン」(190円)。ぱっと見はよくあるどら焼きですが…

切ってみると、ペースト状にしたさつまいもと生クリームがサンドされていて、味わいは間違いなくモンブランです。モンブランというと栗のイメージが強いですが、旬を迎えたこの時期のサツマイモは、栗のおいしさに負けない甘みが楽しめます。

端のほうまでさつまいもクリームがびっしり。「おいものモンブラン」はコーヒーや紅茶、緑茶のお茶請けにもぴったりです。

「志ち乃」土浦店・店長に聞いた、おすすめ&人気どら焼き3選

どの商品もおすすめなのですが、その中でも「女性に人気のどら焼き」「ユニークなどら焼き」「この時期ならではのどら焼き」というテーマで、「志ち乃」土浦店・店長の松本美紀さんに3品を選んでもらいました。

【女性客に大人気】ラズベリーの酸味がアクセント「レアチーズどら」200円

パッケージもかわいい「レアチーズどら」は女性客に特に人気です。

「レアチーズどら」の断面。甘酸っぱいラズベリーが入っていて濃厚なレアチーズの味わいとマッチしています。冷やして味わうことでおいしさが増します。

【ユニークなどら焼き】土浦一高生が考案した「青春どらやき 紫峰しょうゆばにら」(175円)

ネーミングからして二度見してしまうどら焼きがこちら。「青春? しょうゆ? ばにら? なんのこっちゃ」なのです。土浦第一高等学校の生徒さんが考案したどら焼きで、土浦に醸造所を構える柴沼醤油醸造の紫峰しょうゆがアクセントになっています。

たった0.5gのしょうゆの量の違いまで研究して、甘さとしょっぱさの絶妙なバランスを実現したどら焼きは土浦店限定。話題性も十分なのでお土産にもおすすめです。

【この時期ならではの味わい】栗が丸ごと1粒入った「つちうらモンブラン」(170円)

この時期ならではのどら焼きということでおすすめしてもらったのが「つちうらモンブラン」。

最大のおすすめポイントはこちら。断面を見ると一目瞭然なのですが、渋皮のついた大きな栗が丸ごと1粒入っているのです。栗を包むモンブランあんとのバランスが良く、どちらのおいしさもしっかりと楽しめます。

「志ち乃のどら焼きは、皮がおいしいよねとお客様におっしゃっていただけます。中の具もおいしいですが、皮もおいしいので味わい、そして食感のハーモニーをお楽しみください」と、松本さん。どら焼きの皮はもっちり、しっとり。適度に弾力があって食べ応え十分です。どら焼き以外にも芋ようかんなど、この時期ならではの商品も豊富なのでぜひチェックしてみてくださいね。

店舗情報
住所:茨城県土浦市手野町60-3
電話:029-828-1117
営業時間:(12月~翌年2月)9:00~17:30、(3月・4月・9月~11月)9:00~18:00、(5月~8月)9:00~18:30
定休日:元旦のみ
URL:https://www.shichino.jp/
Instagram:shichino_tsuchiura

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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