夏休みの自由研究にいかが?インク成分を分解するとわかる「色の配合の世界」
文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
まずは、この画像をみてください。これはペーパークロマトグラフィーという原理を利用して、インクの色を分解している光景です。
実はこれ、小学生の子供達の作品です。とても自由な発想で取り組んでくれているので、見ていて気持ちいいです。美しいでしょ。
仕上がりを考えず、自由に着色しているのが良いのでしょうね。我々にはない枠にとらわれない行動が素晴らしいと思います。
ペーパークロマトグラフィーです
ご存知かもしれませんがこの原理は、ロシアの植物学者ミハイル・ツヴェットが発明した物質を成分ごとに分離する方法です。
濾紙(ろし)にサンプルを付着させ、水を吸わせて分解します。このインク成分の分解は吸着力と質量を利用して色が分かれます。
見ているだけで楽しいし、とても美しいので魅せられてしまいます。親子で楽しむことができそうですね。
そろそろ夏休みの自由研究準備です
うちの子供達も夏休みの自由研究で「紙の違いによる吸水力の研究」をやっていました。雨の日に濡れて帰って来ると新聞紙を靴に突っ込んでおくと乾きが早いということを祖母に教えてもらい、紙の違いによって乾き方は違うのかという研究です。とても面白かったみたいで学校で表彰されてました。
さてさて、本題です
今年も長い夏休みが迫ってきました。もう準備を始めても良いかも。
今年、僕がおすすめしたいのは「色の分解」です。そうです、このペーパークロマトグラフィーを利用して水溶性のインクを色配合を見極めてはいかがでしょうか?実際に目に見えている色合いと配合は大きく違っていると思います。
自分の使っている水性ペンの色分解、借りてきた万年筆インクの色分解、そして花の色素などの色分解、こういうことをやってみるとどんな色が混ざり合って色を構成しているのかよくわかります。色の三原則や色相の勉強にもなりますから良いですよね。
ぜひ、今年の夏休みにトライしてみてください。
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