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その名も…

さて、ノロノロ台風に翻弄される週末となりそうですが、みなさまのいらっしゃる場所では、雨の被害大丈夫でしょうか？

今週末、武蔵小杉の元祖ニュータンタンメン本舗が、府中街道の拡張工事のために閉店になる、ということで、雨の中食べに行ってきました。

元祖ニュータンタンメン本舗 小杉店

府中街道のこの場所に、長年頑張って営業していた、ニュータンタンメン本舗のフランチャイズ1号店、小杉店です。

元祖ニュータンタンメン本舗は60周年

川崎のソウルフードと言われるニュータンタンは今年、60周年ということで、これからますます、というところなのですが、小杉店はちょうど府中街道の拡張もあり、移転先を探していました。

条件にあう場所が見つからなかったということで、今回は一旦閉店ということになったようです。

店内の様子

ニュータンタンのお店は、新しくどんどんできていますが、小杉店はなんといっても50年の歴史を持つお店。（ニュータンタン本舗としては40年。後述記事参照）

昭和の香り漂う、ちょっと古びた町中華の感じがまた、よかったんですよね。

小杉限定のメニュー

こちらの３つは小杉店限定のメニュー、山椒タンタン、魚介タンタン、トマトタンタン。

魚介タンタンメン

空太郎の好きな魚介だしのタンタン。

他の店舗とは一味違うこちらのタンタンは、一度食べてみるとやみつきになります。

ねぎをダブルにしました。

このとき卵の感じも、それぞれの店舗でやわらかさやとき具合が違うのが、ニュータンタンの魅力なんです。

荒みじんのにんにくが柔らかくて、とっても美味しい！

山椒タンタン

そして、私の好物はこちらの山椒タンタン。

山椒と胡椒のからみあいで、しびれるうまさがたまらないんです。

餃子

ギョウザもいただきます♪♪

オーナーの大嶋さん

小杉店のオーナーは、この町で生まれ育った大嶋さん（左）です。

武蔵新城の「ホルモン焼肉しあわせや」の店長・大久保さん（右）もこの日は従業員の方をつれて来店し、名残を惜しんでいました。

小杉店の前身は、大嶋さんのお祖父様が営業していたとんかつ店。ご自分が小学校6年生の時に、お父さまがニュータンタン本舗小杉店をオープンさせて、それからずっと、このお店と一緒に成長した、ということです。

「正直、ずっと走ってきたので今は少し休みたい気もしています。十坪くらいでラーメン店が営業できる好条件の物件が見つかれば、またやりたいと思っています」とおっしゃっていました。

大嶋さんは、このお店の立ち退きが決まった時に、武蔵中原にニュータンタンのお店をオープンし、従業員のみなさまが困らないように準備をするなど、とても人情にあふれた親方です。

以前SNSで小杉店に心無いコメントが書かれた時には「従業員はがんばっています。どこがいけないのかおしえてください」とスタッフの皆さんが傷つかないように対応されていたのが印象的でした。

ニュータンタンは川崎の味として、多くのファンを獲得しています。大元の麺とスープの味に定型がありますが、それぞれのお店によって少しずつ味が違うのもまた面白いところです。

武蔵小杉店は、確かに「ザ・ニュータンタン」の王道の味ではないのですが、さすがにフランチャイズの1号店だけあって、アレンジの効いた美味しい麺を出すなあ、という感想。

ニュータンタン本舗社長の五十嵐さんからも、その味はお墨付きなのだそう。

本店の味を食べたいときには、ちゃんと京町店に行きますので、小杉店の味を、できれば小杉に残してほしいな、と思いました。

そもそも「武蔵小杉店」じゃなくて「小杉店」と名乗っていること自体が、このお店の歴史と地元愛を感じずにいられません。

近隣のお店の従業員さんたちも通う

すぐ後ろで飲んでいたのは、営業を終えたコスギアイハグの中の魚屋さん、鈴治さんと、キムチ店福美さんのスタッフさんたち！

プロは味をわかっていますよね♪

9月1日まで、スープがなくなるまで

若い従業員のみなさまも、スープのある限り、1日までがんばります！とおっしゃっていました。

応援したい！

雨が気になりますが、近隣の方はぜひ最後に、昭和の香りのする小杉店のニュータンタンをお楽しみください。

（スープの有無など、来店前に電話をすると確実かと思います。）