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【京都市】南区 世界遺産 紅葉と五重塔で有名な『東寺』の宝物館や「観智院」秋期特別公開は25日まで!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都駅からも近く、京都のシンボルとなっている五重塔のある『東寺』は平安京遷都まもなく、796年に国家鎮護のため官立寺院として建立された寺院です。真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕は、現存する唯一の平安京の遺構で、西寺と共に平安京の二大官寺の一つとされていました。嵯峨天皇から空海(弘法大師)に下賜され真言密教の根本道場となりました。

毎年行われている宝物館で行われる寺宝展、2022年は「鎌倉時代の東寺-弘法大師信仰の成立-」と題し、開催されています。

開催日時 2022年9月20日~11月25日
開催場所 東寺(教王護国寺)宝物館
料金 大人500円、中学生以下300円
主催東寺(教王護国寺)宝物館
お問い合わせ 東寺 075-691-3325
関連ホームページhttps://toji.or.jp/

東寺創建から約400年を経た鎌倉時代、後白河法皇や源頼朝の援助を受け、文覚上人が大規模な修理を行い復興に貢献したとあります。その時代の寺宝を公開されていました。東寺の宝物館には国宝を含む約25,000点以上の寺宝を所蔵されているそうです!

真言宗『神護寺』さんでも源頼朝さまの掛け軸や文覚上人の弟子にあてた北条政子の書状を「高津商会」の「時代劇の小道具展」で展示させてもらっていたのでなんだか、時のつながりを感じさせてもらいました。

また、観智院(かんちいん)さんでも秋季特別公開をされていました。

表門を入ると正面に静観堂があり、弘法大師像が祀られています。お参りさせてもらってから左手の入り口へ。

正面に書院、その奥に茶室の楓泉観、中庭を挟んで右前方に本堂、右手に客殿(国宝)があります。順路に沿って進みます。

庭だけは写真をとってもいいと教えてもらい、遠慮なく写真をパシャ!日本庭園師の資格を一応持っている私としては、いつも勉強になることばかり〜庭はほっこりさせてくれると同時に教えてくれることがいっぱいでいいですね。

実は、観智院さんには、宮本武蔵が20歳から3年間、潜伏していたと説明を受けます。その際に、長谷川等伯から教わり描いた床の間の鷲図、襖絵で竹林の図があります。刀剣の達人と言われるだけあり、鋭い描き方は性格や個性を発揮しています。

本堂の内陣には本尊の『五大虚空蔵菩薩像』(重文)が、右手には『愛染明王像』がお祀りされています。獅子・象・馬・孔雀・迦楼羅に乗った『五大虚空蔵菩薩像』は、『神護寺』さんのものが有名ですが、こちらのものはなんと空海や最澄と並び唐から様々な文物を持ち帰った入唐八家(にっとうはっけ)の1人、「恵運(えうん)」が長安から京都・山科の安祥寺にもたらしたものを遷されたのだそう。

「迦楼羅は決して落ちない鳥の王で、ガルーダ・インドネシア航空もそれにちなむ。孔雀は毒蛇を食べ、悪いものを浄化する。馬は王の乗り物。象はヒンズー教で障害を除くとされるガネーシャ神に由来し、獅子は強さの象徴」

書院では、浜田泰介画伯の四季の図が描かれた襖絵を見ながら、茶室のほうへ。

茶室『楓泉亭』では、苔の綺麗な庭園が見えるようにお茶室が計算されていました。露地は流水の庭。

紅葉がとっても美しい庭園を拝見できたことに心がゆったりほっこりしました。

この特別公開が終わると、12月11日まで五重塔などのライトアップもされていますので、ぜひお楽しみください〜

東寺
住所 京都府京都市南区九条町1番地
TEL 075-691-3325

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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