22時付近に配達が届く怖さ。非常識な配達行為は、犯罪に利用されるリスクも。
子供を寝かしつけて、一息ついた頃、突然チャイムの音が響いた。時刻は21時45分。こんな時間帯に誰か?と不審に思いながらドアを開けるとアマゾンの配達だった。
眠りについた赤ちゃんが起きてしまうかもしれないし、ましてやこんな時間に配達してくること自体非常識。一言クレームを入れようとしたが、相手には住所が知られてしまっている状態。逆恨みされるリスクを考えると、面と向かってクレームを入れることすら出来ない。
■配送品質の低下が目立つアマゾンデリバリープロバイダ
実を言うとこの時間帯に届いたのは今回が初めてではなかった。正確に記録はとっていないが、ここ数年の間に少なくとも3~4回はあったと記憶している。
そして、こういった非常識な配達は決まって「アマゾンデリバリープロバイダ」による配達だ。アマゾンデリバリープロバイダとはAmazon.co.jpと提携している地域限定の配送業者の総称だが、配送品質が悪いことで有名だ。私も今回のように就寝時間帯に配達されることも有れば、置き配指定していないのに、勝手に商品を置いていかれたことや、平日の就業時間中に在宅確認の電話が携帯電話にかかってくるなど、迷惑と感じる行為を多数経験している。
こういった「アマゾンデリバリープロバイダ」の逸話はネットでも散々ネタにされているが、こういった配達行為が当たり前となれば、犯罪者に利用される可能性も出てくるだろう。
■深夜帯の配達が当たり前という常識が浸透すれば、犯罪に利用されるリスクも
例えば、今回のように22時前後に「アマゾンデリバリープロバイダ」が配達に来るということが「常識」と考えられる世の中になれば、独身女性の住居を狙って、夜中に配達員を装う犯罪者が現れないとも限らない。
また、在宅確認の電話が当たり前になれば「不在かどうか?」を確認する、アポ電強盗に応用されるリスクも存在する。実際、筆者にも見覚えの無い電話番号から「今から配達にうかがいますが、在宅ですか?」という電話がかかってきた時に「これは本当に配達業者なんだうか?」という疑問がまず一番に浮かんだ。
アマゾン程の大手が、現状を放置している限り、こういった犯罪行為への応用は発生しないとは言い難い。大きな犯罪が発生する前に、アマゾンには「アマゾンデリバリープロバイダ」の配送品質改善を期待したい。