【川崎市中原区】小杉に移動映画館がやってきた！野外上映会２回目は本日開催

ライター兼地域クリエイターズ（川崎市）

2022/3/6(日) 11:19

３月１日から始まった武蔵小杉駅周辺の公共空間の活用を推進する社会実験「Kosugi Lab. Week」が、本日6日に最終日を迎えます。

今日は、丸子橋のピクニック広場で２回目の野外上映会が開催されます。先着50名で予約不要です。料金は無料。映画はアニメ映画「こま撮りえいが　こまねこ」。短編映画を6本上映します。短くて５分、長くても30分未満の映画なので、小さなお子さんでも観やすく、楽しめるのではないかな、と思います。17:30開場、18:00上映開始です。詳細は武蔵小杉ブログさんでご確認を。寒さ対策は万全にしてお出かけください。

私は4日の金曜日、中原区役所別館前の広場で開催された１回目の野外上映会で、フランス・デンマーク合作のアニメ映画「ロング・ウェイ・ノース地球のてっぺん」を観てきました。この回は事前予約制で、定員30名でした。

アニメ映画の元スタジオジブリの高畑勲監督が、「なぜ日本でこの素晴らしい映画を上映しないのだろう」と絶賛したというので、作品に期待感がありました。でもそれ以上に、野外上映会が初めてなのでわくわくしましたし、コロナ禍で映画館に２年行っていないので、久しぶりに大画面で映画が見られることも、とても楽しみにしていました。

受付では、コロナ対策として、氏名、住所、連絡先を用紙に記入して提出します。

上映まで時間があるので、移動販売のコーヒーを購入しました。「Restration　Roasters」は、コーヒー豆を蒸してから焙煎しています。蒸すことで豆の余計な雑味が落ちて、本来の美味しさが引き立つそうです。関東風のウナギの調理と同じだから、「鰻ロースト」。私はエチオピアの中入りを飲みましたが、香り高くて、スッキリと飲みやすいコーヒーでした。今日の丸子橋の上映会でも購入可能です。

６種類のコーヒー豆から選べます。好みをいうと、ぴったりのコーヒーをおすすめしてもらえます。商品知識が豊富で、豆の質問にも色々答えてくれました

注文後、ハンドドリップで入れてくれます。鰻のうちわは、お客様が殺到してしまった際に、焙煎した豆を急いで冷ますときに使っているそうです

映画はロシアが舞台だったので一瞬戸惑いましたが、内容は全く紛争と関係なく、みるみる作品の世界に引きこまれ、最後は感動しました。全く知らなかった良質の映画が楽しめました。

野外上映会は、とても良かったです。

私は階段状の遊具の席で観ていましたが、上映中お尻に何度か軽い振動を感じました。振り向くとまだ幼い子どもたちが遊具を昇り降りしながら映画を観ています。映画館なら気になったであろう靴音も、野外だと気になりません。

ぐるりと見渡すと、持参のレジャーシートに座り、ひざ掛けをしている若い女性、屋台のコーヒー片手の年配の男性、若いお母さんと小さい子の親子連れなど色々な人の姿が見えます。老若男女が集い思い思いに楽しんでいて、リラックスしている人の気配を、映画館よりも強く感じられました。同じ空間で同じ映画を観ていると、不思議と連帯感のようなものまで感じられたのが面白かったです。また、大画面の迫力と臨場感にも満足できました。

中原区役所の稲葉さんにお話を伺いました。

Q．「映画のチョイスはどのような基準でされたのですか？」

A.　「1．大人から子どもまで楽しめる。２．周辺環境に配慮して大きな音がでない。３．80～90分くらいの短めなもの。という３つの条件から、移動映画館をやっている専門家の方に作品候補を出していただきました。決め手は高畑監督のコメントでした。自分が選んだベタな作品になってしまったと思うので、専門家にお願いして良かったです」

Q．「定員30名でしたが、今日は何人来たのでしょうか？」

A.　「予約と当日の来場者で30名来てくれました。予約で定員は埋まっていましたが、当日キャンセルがありまして。でも通りがかりの人が興味を持ってくれて、観て行かれますか？と声をかけると、いいんですか？という感じで。初めて広場で野外上映会を試みましたが、広場って、こういう風に使えるんだな、とわかりましたし、大変盛況だったので、要望があれば今後も続けていけたらな、と思っています」

武蔵小杉には映画館が無いので、移動映画館での野外上映会はぜひぜひ継続して欲しいです。