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【土浦市】「星野リゾート BEB5土浦」のコンセプトは“居酒屋以上旅未満 ルーズに過ごすホテル”

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

灯台下暗しとはこのことで、まさかこんなに素敵なホテルがあったとは…。場所はJR土浦駅にある「プレイアトレ土浦」。地元の人なら「WING」の名称で親しまれた駅ビルがコンセプトを一新。まったく新しい姿に生まれ変わったその場所に「星野リゾート BEB5土浦」が誕生しました。

「星野リゾート BEB5土浦」のエントランス。館内は自転車持ち込みOK。 写真提供/星野リゾート BEB5土浦
「星野リゾート BEB5土浦」のエントランス。館内は自転車持ち込みOK。 写真提供/星野リゾート BEB5土浦

2020年10月にグランドオープンをして丸1年目を迎えたホテルは、“ハマる輪泊(りんぱく)”が合言葉。「輪泊」は「民泊」を参考にした造語で、自転車と宿泊を掛け合わせた滞在を指しています。サイクリング初心者から自転車愛好家まで、どんな方の自転車ニーズにもハマる体験ができるのがここ「星野リゾート BEB5土浦」なのです。

BEBブランドのコンセプトは「居酒屋以上旅未満ルーズに過ごすホテル」

1室 3人まで宿泊可能な「ヤグラルーム」 。 普段の飲み会よりも素敵に、旅よりも気軽に 。 写真提供 星野リゾート  BEB5土浦
1室 3人まで宿泊可能な「ヤグラルーム」 。 普段の飲み会よりも素敵に、旅よりも気軽に 。 写真提供 星野リゾート  BEB5土浦

星野リゾートが手がける「BEB」は、星のや・リゾナーレ・界・OMO に続く5つめのブランドで、「居酒屋以上 旅未満 仲間とルーズに過ごすホテル」がコンセプトになっています。大切な仲間と「すきな時に」「すきな場所で」「すきなように」過ごすことができるホテルとして、新たな旅のスタイルを提案しています。

3フロアある館内をじっくり見学! 何度でも訪れたくなる楽しいホテルです

自転車への愛が止まらない、総支配人の大庭祐太さん。
自転車への愛が止まらない、総支配人の大庭祐太さん。

3フロアある館内すべてを見学させていただくため、今回は(も?)長めのレポートでお届けします。館内を案内してくださったのは「星野リゾート BEB5土浦」総支配人の大庭祐太さん。茨城県出身・在住で自転車をこよなく愛する、このホテルのコンセプトのために存在するような自転車偏愛(×変態)にあふれています。

先週までこのラウンジにひたちなか市の「ほしいも神社」の分社がありました。茨城ならではの企画であったり、シーズンに合ったディスプレイが施されることも。
先週までこのラウンジにひたちなか市の「ほしいも神社」の分社がありました。茨城ならではの企画であったり、シーズンに合ったディスプレイが施されることも。

エントランスに足を一歩踏み入れるとおしゃれなラウンジ空間が広がっています。

予約した情報が登録されているので簡単にチェックインができます。
予約した情報が登録されているので簡単にチェックインができます。

ラウンジのその先にフロントがあります。チェックイン/チェックアウトは、フロントに設置されたタブレットの表示項目に沿って手続するだけで簡単に行えます。

フロント前にあるアメニティコーナー。レンタルできるパジャマはゆったりとしていて着心地抜群です。
フロント前にあるアメニティコーナー。レンタルできるパジャマはゆったりとしていて着心地抜群です。

宿泊するお部屋には歯ブラシ、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ、フェイスタオル・バスタオルが備えてありますが、それ以外のアメニティもフロント前に用意してあります。コットン・綿棒、カミソリ、クシは無料、パジャマは200円でレンタル可能です。

自転車を漕いでスムージー作り!? 24時間ルーズに寛げるラウンジ

TAMARIBAの全風景。夜になるとランタンの灯りが幻想的な雰囲気を作り上げます。
TAMARIBAの全風景。夜になるとランタンの灯りが幻想的な雰囲気を作り上げます。

3階ラウンジには、24時間営業のカフェを備えた「TAMARIBA」というパブリックスペースがあります。

「TAMARIBA」に飲み物や食事を持ち込んで朝までわいわいと楽しむのもおすすめです。写真提供/星野リゾート BEB5土浦
「TAMARIBA」に飲み物や食事を持ち込んで朝までわいわいと楽しむのもおすすめです。写真提供/星野リゾート BEB5土浦

ざっくりと置かれたテーブル席で仲間と会話を楽しんだり、ジェンガで盛り上がったり。過ごし方、寛ぎ方は自由自在です。

自転車の3色は、ダブルルームやヤグラルームの壁の色がモチーフになっています。
自転車の3色は、ダブルルームやヤグラルームの壁の色がモチーフになっています。

「TAMARIBA」には3台の自転車が置いてあり、カゴではなくミキサーのようなものが積まれています。

全力で漕がなくてもおいしいスムージーを作ることができます(フェンダーブレンダー1回900円)写真提供/星野リゾート BEB5土浦
全力で漕がなくてもおいしいスムージーを作ることができます(フェンダーブレンダー1回900円)写真提供/星野リゾート BEB5土浦

このミキサーの付いた自転車は「フェンダーブレンダー」といって、スムージーを作るための専用バイクです。カフェでスムージーの材料を購入して、ミキサーに投入。自転車を漕いでミキサーを動かしスムージーを作ります。仲間と一緒に自転車を漕ぎながら、手作りならぬ足作りのおいしい1杯をぜひ。

噂の「メロンまるごとクリームソーダ」も味わえるカフェコーナー

スタッフさんが24時間常駐。クレジットカードやICカードを用いてのキャッシュレス決済になっています。
スタッフさんが24時間常駐。クレジットカードやICカードを用いてのキャッシュレス決済になっています。

3階ラウンジにある「Beb Cafe」も24時間利用OK。

開発者の井坂紀元さんは「勝手にメロン大使」と自称するメロン愛好家。写真提供/星野リゾート BEB5土浦
開発者の井坂紀元さんは「勝手にメロン大使」と自称するメロン愛好家。写真提供/星野リゾート BEB5土浦

「Beb Cafe」の一番人気はなんといってもこの「メロンまるごとクリームソーダ」(数量限定/9:00~21:00/1200円)です。その名の通り、メロンを丸ごと1個使ったスイーツで、メロンの種の部分をくり抜いてその部分にソーダを注ぎ、バニラアイスをトッピング。シャーベット状になった果肉を専用スプーンでシャリシャリと削りながら味わったり、バニラアイスをソーダに溶かしてハーモニーを楽しんだり。茨城県で開催される夏の音楽フェスでは1日に3000個が売れたという伝説のスイーツです。

カフェラウンジに完備されたワインサーバー。
カフェラウンジに完備されたワインサーバー。

カフェではアルコール類も提供しています。面白いのはワインを量り売りしている点です。赤・白ワインは1g4円。お酒は弱いけれど、みんなで乾杯するときにちょっとだけ飲みたいという人の希望も叶うのも魅力です。

ビールの種類は時期によって異なります。取材に訪れた際のビールは長野・軽井沢のクラフトビール「よなよなエール」と柑橘系のフルーティな味わいが楽しい「オン・ザ・クラウド」の2種類。
ビールの種類は時期によって異なります。取材に訪れた際のビールは長野・軽井沢のクラフトビール「よなよなエール」と柑橘系のフルーティな味わいが楽しい「オン・ザ・クラウド」の2種類。

ビールは1杯650円。2種類のビールから選ぶこともできますし、ミックスしてオリジナルビールを作ることも。自分だけの“クラフトビール”を楽しめます。

いよいよ客室へ。まずは自転車を室内に飾れる3階「サイクルルーム」

入口から見る「サイクルルーム」の全景。
入口から見る「サイクルルーム」の全景。

「星野リゾート BEB5土浦」の客室は全90室。部屋は3階から5階まであり、3階は部屋に自転車を持ち込んでも十分な広さを確保できる「サイクルルーム」タイプになります。

「サイクルルーム」は、片時も自転車と離れたくないという愛好家に大人気のお部屋です。
「サイクルルーム」は、片時も自転車と離れたくないという愛好家に大人気のお部屋です。

壁に備えられたフックに自転車をかければまるでオブジェのよう。実はこのフックの目の前はガラス張りの浴室になっていて、愛車を眺めながらバスタイムを楽しめる仕掛けになっています。足を延ばせる浴槽で、浴槽とは別に洗い場も付いているので疲れを癒してゆっくりと湯船に浸かれます。

広々とした室内。壁に描かれたイラストや時計も自転車がモチーフです。
広々とした室内。壁に描かれたイラストや時計も自転車がモチーフです。

靴を脱いで寛げる客室はにはソファスペースも完備。小さなテーブルと椅子を完備しているシティホテルは数あれど、こんなに寛げるソファスペースがあるところは実はとっても少ないのです。

愛車と添い寝するための寝具セットもあります。写真提供/星野リゾート BEB5土浦
愛車と添い寝するための寝具セットもあります。写真提供/星野リゾート BEB5土浦

サイクルルームを希望する方の多くは自転車への愛の強い方です。サイクルルームに泊まった人だけがレンタルできる滞在着や、愛車と添い寝するための寝具セットもあるそう。自転車への偏愛が止まらない方はぜひ!(写真は自転車偏愛者のおひとり、大庭総支配人)

居酒屋以上、旅未満のコンセプトを体感できる「ヤグラルーム」

自転車がずらりと並ぶ景色はそれだけで見ものです。
自転車がずらりと並ぶ景色はそれだけで見ものです。

続いて案内してもらった4階は、壁に黒いバーのようなものが備えられています。自転車を持ち込まれたゲストは、このバーに自転車をかけて客室へ。

ドミトリータイプのこのお部屋はBEBの代名詞的な造り。写真提供/星野リゾート BEB5土浦
ドミトリータイプのこのお部屋はBEBの代名詞的な造り。写真提供/星野リゾート BEB5土浦

「BEBといえばこれ!」というお部屋「ヤグラルーム」です。高さのあるお部屋の中にはロフトのようなスペースがあり、例えば下のスペースで仲間たちと飲み会を楽しみ、上のスペースでうたた寝したり、誕生日のサプライズを仕込んだり、部屋のあちこちに食事を置いてビュッフェスタイルで思い思いの料理を手にしながら会話に華を咲かせるのも一案です。

3名で宿泊する場合は、下のソファスペースにエクストラベッドを用意することも可能です。
3名で宿泊する場合は、下のソファスペースにエクストラベッドを用意することも可能です。

こちらが上のスペース。この秘密基地のような感じがたまらないです!

ビジネスでの利用やワーケーションにもぴったりな「ダブルルーム」

「ダブルルーム」はひとり時間を楽しみたいという時にもおすすめ。
「ダブルルーム」はひとり時間を楽しみたいという時にもおすすめ。

最大定員数2名の「ダブルルーム」は、ビジネスで土浦に訪れる人にもおすすめのお部屋です。駅中にあるのにこれだけの高さや広さが確保されている部屋ならリラックスして過ごせますし、リモートワークで家で仕事をしている人なら気分転換のワーケーションにおすすめです。

ベッドの広さも十分で、木枠が落ち着きます。
ベッドの広さも十分で、木枠が落ち着きます。

ソファに横たわりながらまったりとした時間を過ごしたり、パソコン片手にお仕事したり。思い思いの過ごし方をお楽しみください。
ソファに横たわりながらまったりとした時間を過ごしたり、パソコン片手にお仕事したり。思い思いの過ごし方をお楽しみください。

いつでも自由に利用できる整備コーナー「サイクルスペース」

奥のテーブルでは、サイクリスト同士で情報交換することも。 写真提供/星野リゾート BEB5土浦
奥のテーブルでは、サイクリスト同士で情報交換することも。 写真提供/星野リゾート BEB5土浦

4階には「サイクルスペース」という自転車を整備する工具を揃えた場所があり、自由に利用することができます。自転車をフックに掲げて整備するだけでなく、写真映えすることから愛車をおもいきり素敵に撮れる場所としても人気です。

自転車をレンタルすることもできます。おしゃれな自転車で市内サイクリング!

レンタル可能な「E-Bike(イーバイク)」。ワンランク上の電動バイク「スペシャライズド」(1時間パック1000円~)のほか、お手頃な「ベネリE-Bike」(1時間パック500円~)もあります。
レンタル可能な「E-Bike(イーバイク)」。ワンランク上の電動バイク「スペシャライズド」(1時間パック1000円~)のほか、お手頃な「ベネリE-Bike」(1時間パック500円~)もあります。

ご夫婦やカップルで訪れる方の中には、ひとりは自転車が大好きで、もうひとりは自転車に興味がないという方も多くいらっしゃいます。自転車はレンタルすることもできるので、ちょっとだけ乗ってみたいという初心者さんはぜひこのサービスを活用してみてください。

初めての「星野リゾート BEB5土浦」見学は、とても楽しく「私ならこんな風に使いたいな」というイメージもしっかりつかめました。「星野リゾート BEB5土浦」では「ハマる輪旅(りんぱく)」を合言葉にシーズンやこの地域ならではの特性を生かした旅の提案や宿泊プランを用意しています。WEB等に掲載されているのでぜひチェックしてみてくださいね。

施設情報
星野リゾート BEB5土浦
住所:茨城県土浦市有明1-30 プレイアトレ土浦3階
電話番号:0570-073-022(予約センター/9:30~18:00)
チェックイン15:00~/チェックアウト(だいたい)11:00まで
駐車場:提携あり(土浦市駅東駐車場500円/24時間※発券した駐車券をホテルカフェにお持ちください)
ホームページ:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/beb5tsuchiura/
Instagram:beb5tsuchiura

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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