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【京都府】京都府下でも数少ない丈六「阿弥陀如来坐像」大仏が鎮座する『乗願寺』は太秦撮影所ともご縁が!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都府長岡京市の「楊谷寺(ようこくじ)」は、西山三山の一つとして知られています。

時代劇などのロケ地としてもよく使われるこの西山エリア。

「楊谷寺(ようこくじ)」へ向かう峠道から別れ、峠を越えた山間の浄土谷に、『乗願寺(じょうがんじ)』はあります。

西山浄土宗光明寺の末寺である「乗願寺」。

西山の大仏がいらっしゃることで知られています。

この時期に満開になるハーブがとっても美しかったです。

自然がいっぱいのこの西山エリア。

平安時代、天延年間(973-976)、天台僧である恵心僧都(えしん-そうず、源信)が、この地で修業中に阿弥陀仏の来降を拝んだことから「乗願寺」が創案されたそう。

猫ちゃんも平和で幸せそうに日向ぼっこ中でした。

ご本尊の丈六「阿弥陀如来坐像」(2.8m)(府指定文化財)は、「大仏(おおぼとけ)」、「浄土谷の大仏」、「西山の大仏」ともいわれ、京都府下でも数少ない大仏の一つです。

大きな黄金に光る大仏様。

扉を開けさせて頂き、「わぁぁぁぁぁ」と感嘆の声が自然と出ます。

八角の蓮華上に定印、結跏趺坐されておられ、寄木造、玉眼入りです。

現在の幸運が未来永劫に続くことを願う際には右回りに、不運を好転させたい場合は左回りに参拝します。

男性は大仏の左膝に触れ、女性は右膝に触れて拝し、阿弥陀如来の慈悲をいただくといいそうです。

後ろを振り向くとご住職の奥様が笑顔でいらっしゃいました。

手前のお地蔵様は実は、太秦の撮影所にも関係があるものなのよ、と教えてくださいました。

同じ仏師さんによって何体か同じお姿の仏像がいらっしゃって、その中のお一人を「乗願寺」でお預かりしたとの話。

他の方は太秦の撮影所で、映画やドラマなどで活躍されているのよ、と。

「太秦の撮影所」で「小道具」を提供している会社である『高津商会』です!と話すと「いやぁ、いいご縁ヤァ」と仰ってくださいました。

一帯の浄土谷は、すでに平安時代以前に開かれていました。

浄土谷は浄谷とも呼ばれ、恵心僧都(源信、942-1017)の修禅の地と呼ばれるそうです。

「本堂」は、江戸時代、1791年の建立されました。

本堂の扉からみれる丈六のお姿がありがたいですね。

平安時代である9世紀の千手観音立像が出土しているこの浄土谷エリアでは、映画やドラマのロケ地としても知られています。

自然いっぱいの「京都・西山三山」では、柳谷観音で有名な「楊谷寺」「善峯寺」「光明寺」があります。

「紫陽花の寺」としても知られる「楊谷寺」では、空海ゆかりの「独鈷水(おこうずい/とっこすい)の寺」などもありますよ♪

乗願寺 
〒617-0855  京都府長岡京市浄土谷宮ノ谷4 
075-957-4148

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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