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【神戸市】光源氏ゆかりの「現光寺」は、歴史的な価値と美しい景観が調和する癒しのお寺です。

Kaia地域ニュースサイト号外NETライター(神戸市)

光源氏ゆかりの地として知られる「藩架山(ませがきざん)現光寺」は、歴史的な価値と自然美が調和する浄土真宗の名刹です。現在、22代目住職である片岡大悟さんがその伝統を受け継いでいます。

このお寺の起源は1343年、本願寺から阿弥陀如来像を下賜され、現光寺の地に建てられた「勧堂(すすめどう)」にさかのぼります。1510年の大地震で一度は大きな被害を受けましたが、その後1514年に「現光寺」として中興され、今日に至るまで地域の信仰と文化の中心地としての役割を果たしてきました。

境内には「源氏寺」の石碑が建ち、江戸時代の地誌ではここが光源氏の住居跡と伝えられています(参照:「須磨の歴史散歩」p.78)。そのため、光源氏ゆかりの地として、多くの人々が足を運ぶ名所となっています。

本堂には、源氏物語「須磨の巻」を描いた美しい襖絵や、「一ノ谷の戦い」に出陣する際に源義経が叩いたとされる陣太鼓が展示されており、歴史と文学、武勇の物語を今に伝えています。

これらの貴重な文化財は鑑賞できますが、お寺の方が不在の場合もありますので、鑑賞をご希望の方は事前にお問い合わせされることをおすすめします。

22代目住職、片岡大悟さん。撮影ご協力ありがとうございました!
22代目住職、片岡大悟さん。撮影ご協力ありがとうございました!

さらに境内には、松尾芭蕉が光源氏を偲んで詠んだ句「見渡せばながむれば見れば須磨の秋」の碑や、正岡子規の句碑も点在し、訪れる人々に静かな感動を与えています。

「藩架山現光寺」は、歴史を感じさせる魅力と、四季折々の自然美が織りなす特別な場所です。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

「藩架山現光寺」

〒654-0071 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町1丁目1−6

地域ニュースサイト号外NETライター(神戸市)

地域ニュース号外NETの神戸市担当ライターです。神戸の魅力をたっぷりとお伝えします。

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