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【世界バレー】「自分が何とかしなくては」自覚が芽生えた古賀、黒後 バックアタックの修正は収穫

大林素子スポーツキャスター、女優
バックアタックでの得点も期待される古賀、黒後(写真:松尾/アフロスポーツ)

勝たないとメダルは見えないと臨んだドイツ戦

 絶対に勝利で名古屋へ行かなくては、メダルは見えないというチームの思い。リップマンを攻略しなくてはドイツ戦の勝利は見えない、と、試合当日の朝の練習でも彼女の攻撃に対してのブロックやディグなどを徹底的に確認していました。

 サーブの狙いはフロム、そしてリップマンとマッチアップのブロックは荒木!! しかし試合序盤は、なかなかリップマンを捕まえる事ができず、ブロックとディグの関係も上手く行かない時間帯がありました。しかし日本も負けじと黒後、古賀の2人のエースがとにかく素晴らしい決定率を叩きだし、対するリップマンも本当に凄い決定率。お互い止められる事なく点数を重ねて行きました。

勝負を分けたのはサーブ

 この試合、とにかく決定的に違ったのが、サーブミス!!

 ドイツは、本当に「自滅しますっ」というくらいのミス、大事なところでのミスでセットを奪う事ができなかった。サーブミスにより、自らのリズムを逃しているドイツを見ながら、私は日本の勝利に不安もなく、疑う事もなかったのでした。

 日本は、大事なところできっちりとサーブを打ち込み、そこから、荒木がブロック。

日本のサーブレシーブを支える小幡
日本のサーブレシーブを支える小幡

 ドイツのサーブに関しては小幡のサーブレシーブが本当に素晴らしかったと思います。

バックアタックが「かみ合ってきた」

 オランダ戦でコンビが合わず、選手同士が不安に思い、上手く使われていなかったバックアタックも、修正することができました。第2次ラウンドへの収穫です。

 古賀、黒後は、タイミングが合わなくても、「自分から何とかしなくては」という自覚が芽生え、田代も、大会に入りセッターとしてずっとコートに立って、「ようやくかみ合ってきたと思います」と、一安心。

愛(黒後)はメンタルが強く気持ちを前に出せる人。やはりただものではない
愛(黒後)はメンタルが強く気持ちを前に出せる人。やはりただものではない

選手として階段を上がった長岡

 長岡も、本当に精神的にも、バレーに取り組む姿勢も、ケガをしてから変わり、より深く、また大きくなりました。選手として階段を上がったようです。

本当の勝負はこれから、会場で選手にパワーを

 選手それぞれが、いろいろな思いを抱えて戦っていますが、目指すものは「金メダル」のみ。

 本当の勝負はこれからです。

 一敗を喫している日本

 一つも落とせない闘いだ!

 中田監督の目指すものは、金メダル。それ以外ない! という覚悟を、最後までしっかり見守り、伝え、そして誰よりも近くで応援したいと思います。

 奇跡とかじゃなく(笑)

 日本の力で、掴みとれ!

いいチームになってきた中田ジャパン、目指すものは金メダル
いいチームになってきた中田ジャパン、目指すものは金メダル

 本当によいチームになってきたと嬉しく思います。名古屋ラウンド(第2次ラウンド:10月7日~11日、第3次ラウンド:10月14日~16日)も、皆さんの応援が必要です。是非、会場で応援して、選手にパワーを送って下さい!

ぜひ会場へ! 一緒に応援しましょう
ぜひ会場へ! 一緒に応援しましょう

■大会システム

※第2次ラウンドは各組8チーム中、上位3チームが第3次ラウンドに進出

※日本のいるE組は「セルビア、オランダ、日本、ブラジル、ドイツ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、メキシコ」の8チーム(第1次ラウンドの順位より)

(写真・撮影:ホリプロ)

スポーツキャスター、女優

バレーボール全日本女子代表としてソウル、バルセロナ、アトランタ五輪をはじめ、世界選手権、ワールドカップにも出場。国内では日立や東洋紡、海外では日本人初のプロ選手としてイタリアセリエAで活躍した。現役引退後は、キャスター・解説者としてバレーボール中心にスポーツを取材。日本スポーツマスターズ委員会シンボルメンバー、JOC環境アンバサダー、JVA(日本バレーボール協会)広報委員、JVAテクニカル委員、観光庁「スポーツ観光マイスター」、福島県・しゃくなげ大使としても活躍中。また、近年は演劇にも活動の場を広げ、蜷川幸雄作品や『MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~』などに出演している。

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