【富士宮市】人命救助を第一に!初動対応・火災防御・人命救助直近火災を想定した公共施設と消防の合同訓練
12月13日(金)9時より、富士宮市粟倉に所在地を置く『富士根北公民館』にて、直近火災を想定した中央消防署、中央消防署東分署及び富士根北公民館との初動対応(初期消火・通報・避難)及び火災防御・人命救助を目的とした合同訓練が行われました。
訓練開始前に公民館利用者の混乱を招かないよう、これから公民館職員と消防隊による火災を想定した避難訓練を実施する旨を伝えてから、情報指令室へ訓練開始の事前連絡を入れて訓練が開始されます。
富士根北公民館の1階図書コーナーに、50代くらいの不審者が火を点け出火。
「図書コーナーより火災が発生、職員の指示に従って慌てずに避難をして下さい」公民館職員が非常放送を使い、館内にアナウンスします。
消火器にて初期消火を試みますが、困難と判断。1階利用者を北口避難口より2階利用者を屋外階段より北側駐車場へと避難誘導します。
同時に119番にダイヤルして「1階図書コーナーに、50代くらいの不審者が火を点け燃え上っています。初期消火はできそうにないので2人で避難誘導します。館内の利用者は職員を含め10人です」などとできるだけ細かく状況を通報します。
避難が終わったら点呼を取り、取り残されている人がいないか確認。
今回の訓練では2階の廊下で70代の女性が転倒して動けない事を想定し、公民館職員が到着した消防隊員へ状況を伝えます。
状況を伝えられた消防隊は、出火している図書コーナーの消火、人命救助に当たります。
4人の消防隊員がそれぞれの役割を効率的にこなし、消防車が到着してから放水までの所要時間は約2分という迅速さ。
そして火災で発生した一酸化炭素や有毒ガスを吸わないよう2名の空気呼吸器を背負った救急隊が屋外階段から人命救助に向かいます。
救助者の心身に負担がかからないように屋外階段を2名の消防隊員が担ぎ下ろし、救急車で到着し、ストレッチャーを用意して待機していた救急隊員へ命のバトンが渡されました。
火災発生から、人命救助まで約30分という素早い対応は、まさに個々の日頃から行っている訓練の賜物。
最後に、直近火災の発生でも他の火災のため中央消防署東分署が出動し、在務しておらず対応できない場合や火災防ぎょ・人命救助をどこからアクセスするのか、状況の変化に応じ役割分担など、単独ではできない連携した訓練ができたと中央消防署長より講評がありました。
消防隊員の連携の強さ、即時の判断力など完璧な姿は、まるで映画のワンシーンのように力強く、頼もしくありました。
また、同時に富士根北公民館の職員の初期対応を見学させてもらい、目の前で火災が起きたときは素早く的確な判断の重要性を感じました。
私も火災が発生したときのことを想定し、必要な知識を身に付けたり、初期対応をシミュレーションしたり、できることから取り組んでみたいと思います。
令和6年度消防訓練
日にち:12月13日
時間:9:00~
場所:富士宮市富士根北公民館
住所:富士宮市粟倉347-1
管轄担当:中央消防署東分館
訓練参加署々:富士宮市消防本部職員6名
中央消防署指揮隊2名
中央消防署警防隊4名
中央消防署東分署隊13名
富士宮市富士根北公民館職員2名
*訓練は終了しています*