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KDDI高橋社長とOpenAIが語る「通信とAIの可能性」 石川温のスマホ業界新聞Vol.578

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2024/09/07(vol.578)

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《目次》

1.KDDI高橋社長がOpenAI長崎社長に「iPhoneのChatGPT搭載」を直撃

—-オンデバイスAIとクラウドAIの棲み分けはシャープが面白い

2. シャープがEVのコンセプトモデル「LDK+」を発表

—-Foxconnグループとのシナジーで実用化にかなりの現実味

3.povoは「トッピング」の2.0から「コネクティビティ」の3.0へ進化

----アプリ起点の通信サービスに可能性はあるのか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.KDDI高橋社長がOpenAI長崎社長に「iPhoneのChatGPT搭載」を直撃

—-オンデバイスAIとクラウドAIの棲み分けはシャープが面白い

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KDDIは2024年9月3日と4日、「KDDI SUMMIT 2024」を開催。基調講演に髙橋誠社長が登壇した。「通信とAIの組み合わせによる無限の可能性」がテーマであったが、実際、キャリアが手がけるビジネスとAIとのシナジーの高さが改めて紹介された。コンシューマーのみならず、法人や国際、スタートアップ支援など、どの事業においてもAIと組み合わせる事で、新しい展開が期待できるような内容であった。

プレゼン資料にはなかったが、高橋社長としては「オンデバイスAI推し」な感じが伝わってきて、個人的にも面白かった。特にOpen AI Japan社長の長崎忠雄氏に対して「来週、新しいiPhoneが発表されるが、ChatGPTが対応する可能性はどう捉えているか」といった質問を最後にぶつけてくれる辺りは、メディアや一般の関心がきちんと把握している感じで、ありがたかった。

確かにOpenAIにとってみれば、一般のユーザーにリーチできるという点において、アップルと最初に組めたというのは大きいだろう。

ChatGPTは最新で2億人のユーザーがいると明らかにされたが、やはりPCからのブラウザベースが中心なのだろう。長崎社長も言っていたが、20億近いユーザーがいるiPhoneにChatGPTが搭載され、世界中からモバイル環境でアクセスされていくと、生成AIとしての可能性も飛躍的に伸びることは間違いない。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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