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【保存版】たったこれだけ!お粥を美味しく楽しむ3つの工夫

鈴木かゆお粥研究家

レトルトのお粥、ごはんから作るお粥、お米から炊き上げるお粥、本格的な中華粥……ご自宅の「いつものお粥」はどんなお粥ですか?

今回はどんなお粥でもOK。いつものお粥をワンランク美味しくする3つの工夫をご紹介いたします!

工夫1 器を温める

お粥はなんといってもあつあつが一番!ぜひ、お粥が冷めないように器を温めてから盛りつけましょう

ところで、なぜ、お粥にとってあつあつが重要なのでしょうか?

それは、お粥の香りを楽しむには、湯気がとても大事だから。

お粥のような薄味のお料理は、湯気に乗って広がる香りも堪能してこそ楽しめるもの。香りをしっかり感じることで、繊細なお味も楽しむことができるのです。

器にお湯を注いで温めておけばお粥のあつあつが持続。香りも含めて最後まで美味しく楽しめます。

工夫2 食べる分だけ取り分ける

柔らかいごはんのように「ぽってり」としたお粥。中華粥のように「どろっ」としたお粥。お粥の食感はさまざまですが、どんなお粥であっても「とろみ食感」は重要なポイントです。

でも、はじめの一口は美味しかったのに、食べ進めるうちにお粥がシャバシャバになってしまったことありませんか?

原因は、唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」。
そして、お粥のとろ〜っとした口当たりを作るのは、お米から出る「デンプン」。

そう!アミラーゼはデンプンを分解してしまうのです……!

スプーンについた少量の唾液もシャバシャバ粥の原因に。でも、一口ごとに新しいスプーンを使うのは現実的ではないし、悲しいかな、これはお粥の宿命……?

そこで、ひと工夫。食べる分だけ取り分けて召し上がれ!

この一手間で、お粥全体がシャバシャバになってしまうのを防ぐことができる、という仕組み。

小さな土鍋で作ったときなどは、鍋のままスプーンで食べ進めたくなりますが、食感の観点からはNG。ぜひ別皿に取り分けてお粥のとろみを楽しみましょう!

工夫3 スプーンにこだわる

最後のポイントはスプーンです!

繊細なお粥のお味を楽しむために、口に運ぶスプーン・匙にこだわりましょう

避けたいのは、熱伝導率が良すぎるスプーンと、匂いのあるスプーン。

アイスクリームを食べるようなアルミ系の匙では、口に運んだときに歯を立てたくなるほど熱く感じることも。お味どころではなくなってしまいます。

それから、スパイスの匂いがついてしまった木製匙や、ステンレスのスプーンにも要注意。ステンレスのスプーンはモノによって金属臭がするものがあるためです。

おすすめは、陶器のれんげや漆の匙。木製のスプーンもおすすめです。

お粥そのもののお味をしっかりと楽しむための大切なポイント。是非、スプーンにもこだわってみてくださいね。

まとめ

お粥の美味しさの3要素「香り・食感・味」に着目して、美味しさを堪能する3つのコツをご紹介しました。

お粥の「香り」を楽しむために、器はあつあつに。
お粥の「食感」を楽しむために、食べる分だけ取り分けて。
そして「味」を堪能するために、こだわりのスプーンを使う。

いつものお粥にも、七草粥など特別な日のお粥にも使える!簡単だけどとっても重要な3つのポイントでした。是非お試しくださいね。

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みなさんの毎日がお粥のようにぽかぽかでありますように。お粥研究家 鈴木かゆでした。

お粥研究家

お粥研究家。24時間おかゆのことを考えている人。「食事でじぶんを整える」をテーマに、毎朝の自分の体調に合わせたおかゆを作っている。各種メディアでお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。

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