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セルフチェック!正しいマスクのつけ方

柳田絵美衣臨床検査技師(ゲノム・病理検査)、国際細胞検査士
(写真:アフロイメージマート)

新型コロナウイルスの感染予防のため、多くの人がマスクを着用しています。しかし、着用方法によって効果に差が出てしまいます。また、マスクのはずし方にも気を付けるポイントがあります。正しく取り扱って、しっかり感染予防をしましょう。

■マスクの正しい向き

裏表

●マスクとゴムひもの接着面がある面が表(外側)

上下

●ワイヤーが入っている方が上(鼻側)

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*メーカーによって構造が異なる場合があります。

■正しいマスクのつけ方

1 マスクをつける前にはしっかりと手洗いをする。

2 マスクの上下を引っ張る。(マスクの中央部には触れないようにする)

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3 鼻に当たる部分のワイヤー(針金)を上にして、裏表を間違えないようにして、顔に当てながらゴムひもを両耳にかける。

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4 ワイヤーを鼻の形に合わせて、あごを包むようにマスクを下まで伸ばして顔にフィットさせる。

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■間違ったつけ方

●口だけを覆い、鼻が出ている

(マスクを着用しても鼻が覆われていないと、マスクの効果が半減してしまう)

●着用していたマスクをあごにかける

(あごの部分には飛散物が付着している恐れがあり、それがマスクの内側についてしまう)

●ゴムひもがゆるい(サイズが大きすぎる)

(肌との接着面の数箇所に隙間ができてしまう)

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マスクは鼻と口の両方を同時に覆うようにつける。

Medicom 正しいマスクの着用方法

■正しいマスクのはずし方

マスク表面にはウイルスが付着している可能性があるため、マスク表面に触れないように注意しながら、ゴムひものみを触ってはずす。

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使用済みマスクの廃棄方法

使用済みマスクは、ウイルスが付着している可能性がある。

使用済みマスクはビニール袋に入れ、口を閉じて廃棄する。

※マスクを廃棄した後、手にウイルスが付着している可能性があるので、手洗いをしましょう。

マスクをしていてもウイルスを完全に防げるとは限りません。手洗いやうがいも行うことが重要です。

東京総合保健福祉センター 江古田の森  正しいマスクのつけ方・はずし方

一般的な感染症対策について - 厚生労働省

(*タイトル画像以外の画像はすべて筆者撮影)

せっかくつけているマスク。

少しでもマスクの効果を発揮させ、感染リスクを減らしましょう。

臨床検査技師(ゲノム・病理検査)、国際細胞検査士

医学検査の”職人”と呼ばれる病理検査技師となり、細胞の染色技術を極める。優れた病理検査技師に与えられる”サクラ病理技術賞”の最年少、初の女性受賞者となる。バングラデシュやブータンの病院にて日本の病理技術を伝道。2016年春、大腸癌で親友を亡くしたことをきっかけに、がんゲノム医療の道に進み、クリニカルシークエンス技術の先駆者として奮闘中。臨床検査専門の雑誌にてエッセーを連載中。講演、執筆活動も多数。国内でも有名な臨床検査技師の一人。

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