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ゴールボール女子ジャパン、バンクーバーで試合。東京パラへ貴重な大会が開催された!

佐々木延江国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表
ゴールボール日本代表カナダで試合 写真・PARAPHOTO/中村Manto真人

 3月14〜15日、バンクーバー(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)で「2020 バンクーバー ゴールボール グランドスラム大会」が開催され、日本からは女子代表A、Bの2チームが出場。カナダからカナダ代表1、2(2チーム)ほか、地元クラブチームであるBC(ブリティッシュコロンビア)チームの男女が出場した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を奮おうとするなか、世界5位のカナダと世界4位の日本による、東京パラリンピックへ向かうチームどうしの貴重な試合が行われた。

 1日目、現地時間正午に始まった第1試合、世界ランク5位のカナダ1と世界ランク4位のジャパンAの対戦は1-8でジャパンAが初戦を飾ったが、2日目(最終日)同じカナダ1とジャパンAによる決勝戦は5−3でカナダが本領を発揮し優勝した。

初戦でカナダ1と対戦するジャパンA。センター浦田理恵 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人
初戦でカナダ1と対戦するジャパンA。センター浦田理恵 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人

 無観客試合というわけではなかったが、観客、メディアとも皆無だった。世界中で東京パラリンピック出場資格のための大会があいついで中止や延期を決定するなか、バンクーバーでのこの大会も当初3日間の予定を2日へと短縮していたが、開催そのものが奇跡に近い状況だった。

 大会開催前日の13日、世界保健機関(WHO)は「感染は現在ヨーロッパがパンデミック(世界的大流行)の中心となっている」と述べ、すでに現地入りしていた日本代表チームは不安のなか、東京につながる貴重な機会を戦った。

右からレフト欠端瑛子とライト天摩由貴 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人
右からレフト欠端瑛子とライト天摩由貴 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人

 現時点で、東京パラリンピックにむけたゴールボール日本代表選考は、これまで浦田理恵、小宮正江の2名が内定されており、今大会での3人目の選考が行われ、理事会での決定を経て内定として発表される予定となっている。

日本代表チーム。バンクーバーの会場(Guildford Recreation Centre)の前で 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人
日本代表チーム。バンクーバーの会場(Guildford Recreation Centre)の前で 写真・PARAPHOTO/中村 Manto 真人
国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表

パラスポーツを伝えるファンのメディア「パラフォト」(国際障害者スポーツ写真連絡協議会)代表。2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピックをNPOメディアのチームで取材。パラアスリートの感性や現地観戦・交流によるインスピレーションでパラスポーツの街づくりが進むことを願っている。

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