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ChatGPTのiOSアプリ、日本のiPhoneでも利用可能に

大元隆志CISOアドバイザー
iPhoneのApp StoreでChatGPTのアプリ版がダウンロード可能に。

 2023年5月26日、これまで米国でしか利用できなかったChatGPTのiOSアプリが日本でも利用可能になりました。

App Store公式ダウンロードリンク

■日本語の音声入力にも対応

 iOSアプリ版では日本語の音声入力にも対応しています。私の所感では音声の認識精度が高くiOSアプリ版であればChatGPTとの対話は音声入力を活用したいと思わせるレベルです。

 音声入力の方法は非常に簡単で文字入力欄の右側にある「波」のようなアイコンをタップすると音声入力モードに切り替わります。

文字入力欄の右側にある波のようなアイコンをタップすると音声入力モードに変更可能。画像は著者作成
文字入力欄の右側にある波のようなアイコンをタップすると音声入力モードに変更可能。画像は著者作成

音声入力が完了すれば、STOPボタンをタップすると音声入力が終了し文字へと変換されます。

画面中央の丸をタップすれば録音終了。画像は著者作成
画面中央の丸をタップすれば録音終了。画像は著者作成

 音声入力の認識精度は非常に高く家の中などの騒音の無い場所であれば、これまでテキストで2、3行程度入力していた内容ならかなりの精度で認識してくれるようです。

音声入力も標準でサポートするiOS版 ChatGPTアプリ。画像は著者作成
音声入力も標準でサポートするiOS版 ChatGPTアプリ。画像は著者作成

■Webブラウザ版との同期が可能

 これまでWebブラウザ版で利用していたChatGPTとの会話は、ChatGPTアプリでも引き続き利用可能です。

■プラグインは「History」から利用可能

 現時点ではChatGPTアプリから新規チャット開始時にはプラグインを選択することは出来ません。

 但し、Webブラウザ版でプラグインを有効化したスレッドを「History」で参照すればChatGPTアプリでもプラグインが利用可能です。

■音声入力が一気に開花する可能性も

 これまでにも音声入力が可能なアプリは多数存在しましたが、利用用途が限定されていたため「主流になっている」とは言い難い状況でした。

 しかし、ChatGPTが音声入力の入り口となり、今後様々なプラグイン対応が進んでくれば、音声入力の利便性が大きく向上することが期待されます。

CISOアドバイザー

通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

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