Yahoo!ニュース

Office365にゼロデイ攻撃、遠隔からサイバー攻撃者がWindowsを制御できる脆弱性

大元隆志CISOアドバイザー
(提供:koko/イメージマート)

 Windows 10上のOffice 365およびOffice 2019に対して有効なゼロデイ攻撃の存在が確認された。悪意のあるActiveXコントロールを埋め込んだOfficeファイルを開くと、リモートから悪意のあるコードを実行される恐れがある。このゼロデイ攻撃はCVE-2021-40444として登録されており、深刻度は最大10段階のうち8.8。

 本脆弱性は現在進行系で既に標的型攻撃に利用されていることからマイクロソフトは警戒と緩和策の実行を呼びかけている。

 現時点でパッチはリリースされていないが、マイクロソフトはActiveXコントロールを無効にすることで本脆弱性を緩和出来るとしている。

 また、Microsoft DefenderAntivirusとMicrosoftDefender for Endpointを導入しているユーザーはビルド1.349.22.0以降にアップデートすることで本脆弱性を検知し保護することが可能としている。

CISOアドバイザー

通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

大元隆志の最近の記事