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ダヴィデ・アストーリ急逝、同僚ら関係者の追悼メッセージ

中村大晃カルチョ・ライター
2017年9月、W杯予選イスラエル戦でのアストーリ(写真:Maurizio Borsari/アフロ)

3月4日、悲報が届いた。「ダヴィデ・アストーリが急死」。フィオレンティーナのキャプテンマークを巻いていた31歳との、あまりにも突然すぎる別れに、イタリアサッカー界は打ちひしがれている。

悲しみに包まれる中、関係者からは続々と追悼のメッセージが届けられており、ダヴィデ・アストーリという人がいかに愛されていたのかがうかがい知れる。

すべては不可能であり、拙訳で恐縮だが、その一部をご紹介したい。

◆ジャンルイジ・ブッフォン(インスタグラム)

自分はあまり人に関する考えを公にしてこなかった。関係の美しさや唯一性、互いの敬意や愛情を、そういった絆を尊重するデリケートさを持たない人たちに悪用されないようにしてきたからだ。

君の場合は僕のルールの例外と感じている。苦しんでいる若い奥様やご家族がおり、何よりも君の小さな娘さんがいるからだ。彼女は自分のお父さんがどこから見ても善良な人だったと、善良な素晴らしい人だったと知っておくにふさわしい。

君は利他主義やエレガンス、教養や隣人への敬意といった価値が大切にされていた、過ぎ去った古き世界を最高に表現してくれる人だった。

本当にたたえたい。君は僕が出会った中で最高のスポーツマンの一人だった。安らかに眠ってくれ。君を大好きなジジ

◆レオナルド・ボヌッチ(インスタグラム)

チャオ、偉大なアスト。試合での対戦や、代表の合宿で会ったとき、僕は君をこう呼んでいたね。真の、公正で誠実で謙虚な人の笑顔と抱擁。どれだけ一緒に笑い、冗談をかわし、楽しんできたか。隣に座ったテーブルや、コヴェルチャーノの部屋に続く長い廊下、ピッチ、部屋でも、どれだけおしゃべりしてきたか。

戦術練習のたびに、君は『おいレオ、オレにあのロングパスをくれよ。お前できるだろ』と繰り返していたね。あの笑顔は決してなくならなかった。いかに君が良い人かを分からせる笑顔だった。

君は天にプレーしに行ってしまった。必ず満面の笑みでプレーしているはずと知っている。君を際立たせていた笑顔だ。君は僕の親友さ。我が友人よ。寂しくなる。レオ

◆マヌエル・パスクアル(ツイッター)

今朝知らせを聞いて、すべてが止まった。起きたことの前に、すべてのことが意味を失った。この瞬間に自分が感じている怒り、悲しみ、つらさは言い表すことが難しい。君と出会い、君と友人になれて、僕は幸せだった。何より、うれしかった。代表で知り合ったけど、フィオレンティーナで再会したときに、すぐに素晴らしいフィーリングが生まれたね。一緒にたくさん戦ってきた。でも何より、ピッチ内外ですべてを共有してきた誠実な友人だ。僕はフィレンツェを去ったとき、あのキャプテンマークを君に託すことができたのが誇りだった。君があのマークを巻くのに最適だと思っていたから。数日前に一緒に夕食に行ったね。いつものように話し、冗談をかわした。サッカーのこともだけど、それ以外もだ。僕らの友情は、ピッチだけにとどまらなかったからね。チャオ、アスト

◆ネナド・トモビッチ(キエーヴォ公式サイト)

ダヴィデ、僕の友人よ…言葉がない。君は特別な人だった。君とプレーできて光栄だった。君のチームメートでいられた光栄だった。ダヴィデ、君は僕が出会った中で最も知的な一人だった。また会おう。そして一緒にワイングラスを傾けよう!本当に、僕の番が来るときを君に待っていてほしい。特に君には待っていてほしいんだ。君の友、ネナド

◆フェデリコ・ベルナルデスキ(ツイッター)

目は涙で腫れ、心は引き裂かれている。友よ、ありがとう。君の謙虚さに、優しさに、教えに、感謝している。僕たちの友情に、感謝している。君のことが恋しくなるだろう。君のことはずっと忘れない。天から家族を、パートナーを、君の小さなお姫様を見守ってくれ。恋しいよ。

◆ラジャ・ナインゴラン(インスタグラム)

偉大な選手、だがそれ以上に偉大な人間。カリアリで一緒にたくさん戦い、そしてローマで再会したね。まだ信じられないよ。ご家族と親しい人たちのことを想う。安らかに。

◆シリル・テロー(インスタグラム)

ピッチの内外で唯一無二の誠実。僕がヴィオラに来てすぐにやりやすくさせてくれた。天国が待っているよ。カピターノ。ご遺族と小さなお姫様にお悔やみを。13番がすごく恋しくなる。

◆ゴンサロ・ロドリゲス(インスタグラム)

我が友人よ、君のことを忘れない。一緒にたくさん戦い、一緒にたくさん素晴らしい瞬間を分かち合ってきた。この深い悲しみを言い表す言葉はない。ご家族にお悔やみを。チャオ、カピターノ。安らかに眠れ。

◆マルコ・ベナッシ(インスタグラム)

説明できない。こんなこと、分からないよ…確かなのは、君と出会ったすべての人の心にずっと君は残るということだ。君という人なら、そうならないはずがないからね!

すべてに感謝している。君はずっと僕らのキャプテンだ。我が友人よ、安らかに!

◆クマ・ババカル(インスタグラム)

この素晴らしい人を言い表す言葉が見つからない。いつも笑顔で、僕がゴールを決めたときはいつも真っ先に駆け寄ってくれた。70メートルでも走ってきてくれた。チャオ、兄弟。ご家族とカルチョ界にお悔やみを。今の世界で彼のような人はわずかだ。

◆マッティア・ペリン(インスタグラム)

本当だなんて信じられない。信じられないよ!

足も心も引き裂かれるような打撃だ。僕らは一緒に素晴らしい瞬間をたくさん過ごしてきた。ピッチでの君は謙虚で誠実な、そして特に最後まで諦めない、最初に励ましの言葉を口にする強い対戦相手だった。ほかにも素晴らしい時間を僕らはコヴェルチャーノで過ごしたね。特にランチやディナーではあのテーブルで大爆笑していたな!笑顔の君をずっと忘れない。チャオ、ダヴィドーネ

◆ルカ・アントネッリ(インスタグラム)

いつも最高の人たちばかりが行ってしまう。君は友人であり、チームメートだった。ずっと忘れない。僕がこうやってボウズ頭なのは、君のせいだからな!君が僕の巻き毛を全部切ってしまったんだ。天から君のお姫様と家族を守ってくれ。そして僕らのことを忘れないでくれよ。僕らは君を忘れない。チャオ、アストレッロ。チャオ、我が友人よ。大好きだ。

◆クラウディオ・マルキージオ(インスタグラム)

ダヴィデと出会えた幸せな人たちは、めったにないどころかほかにはいない男だったということを必ず知っている。自分のチームや代表のためにプレーする彼を見ることができた人たちは、決して退くことのない、全力を尽くす選手だったことをよく知っている。誠実で、敬意を重んじる。サッカーはピッチの内外を問わず偉大な選手、キャプテンを失った。ご家族と親しい人たちに、心からのお悔やみを。安らかに。ダヴィデ

◆アレッサンドロ・フロレンツィ(インスタグラム)

たくさんのことを書きたい。でも、書けないよ。君をずっと忘れない。チャオ

◆リッカルド・モントリーヴォ(ツイッター)

この笑顔の君をずっと忘れない。特別な人だった。天から家族を見守ってくれ。安らかに。我が友人よ。

◆アンドレア・ピルロ(インスタグラム)

言葉がない…最後はいつも最高の人たちばかり行ってしまう。我が友人よ、良い旅を。安らかに。

◆フランチェスコ・トッティ(ツイッター)

ショックで、信じられない。この悲劇に言葉がない。ご家族とご友人たちのそばにいる。

◆アレッサンドロ・デル・ピエーロ(ツイッター)

こんなのすべて不条理だ。チャオ、ダヴィデ。ご家族、友人たち、フィオレンティーナ、君のファンにお悔やみを。君のことがとても恋しくなるよ。アレ

◆アンドレア・ベロッティ(インスタグラム)

こういうときはいつも言葉を見つけるのが難しい。涙と悲しみが何にも勝るから。僕らみんなにとってのこれまでの君、今の君、そしてこれからの君に、ただありがとうとだけ言いたい。安らかに。アスト…

◆チーロ・インモービレ(インスタグラム)

ダヴィデ、言葉がないよ。ただただ深く悲しい。君は素晴らしい人だった。そしてみんなに好かれていたね!どこで安らかに眠っていても、君に抱擁を送る。カンピオーネ。安らかに。

◆アレッサンドロ・マトリ(インスタグラム)

言葉がない。どうしてこんなことに!元チームメートというだけでなく、友人を僕は失ってしまった!!明るくて礼儀正しい、誠実な人を…。ご両親やパートナー、小さなヴィットーリアに力強い抱擁を。恋しくなるよ…

◆ドリース・メルテンス(インスタグラム)

信じられない。僕のハネムーンのときに会って、すごく楽しかったね。君はこの上なく素晴らしい男だ。ご家族のことを想う。

◆モンチ(ツイッター)

私はみんなの苦しみや悲しみを知っている。残念ながら、私は直接、不運なアントニオ・プエルタの経験をしたからだ。

彼のご家族とご友人、チームメート、フィオレンティーナ、イタリアサッカーに頑張ってほしいと願っている。安らかに。ダヴィデ・アストーリ。

◆チェーザレ・プランデッリ(『メディアセット』)

アスリートとして、人としてのダヴィデの思い出は、プライベートなものであり、私の心にとどめておきたい。その心は泣いている。深く打ちひしがれており、大きな空洞を感じている。今はすべてがつらく、慰めの言葉が存在しないと知るが、ご家族に抱擁を。

◆マッシミリアーノ・アッレグリ(インスタグラム)

いろいろな瞬間、言葉、映像、多くの思い出。ダヴィデと出会った人にとってはつらい瞬間だ。彼を指導できたのは特権だった。みんなが恋しくなるだろう。特にご家族に抱擁を。

◆ロベルト・ドナドーニ(『メディアセット』)

特別な男だった。私は幸いにも(カリアリ時代に)指導したが、一線級のアスリートである前に人であることの大事さと意味に気づいた。ご家族に寄り添いたい。彼の死に深い悲しみを感じている。

◆ジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ(『メディアセット』)

人として、スポーツとしての喪失に打ちひしがれている。ダヴィデは黄金の男だった。質の高いサッカー選手というだけでなく、向き合って話したいと思う人だった。言葉がない。

◆カルロ・アンチェロッティ(インスタグラム)

なんとひどい知らせ、なんという悲しみだ。ダヴィデのご遺族とご友人、フィオレンティーナ、彼のファン、そしてイタリアサッカー界全体に心からの愛情を。我々は君を忘れない。安らかに。

◆ヴィンチェンツォ・モンテッラ(ツイッター)

どんな言葉でも言い表せない悲しみがある。ダヴィデが突然亡くなったことは、肌に、心に、突き刺さる傷だ。彼の笑顔や心のきれいさは、幸いにも彼のそばで歩むことができた我々全員の心にある。チャオ、カピターノ

◆エウゼビオ・ディ・フランチェスコ(ツイッター)

これほどショックな知らせを受け入れる方法はない。私にとってダヴィデは常に偉大なプロ意識や真面目さの模範だった。素晴らしい男だった。彼の親しい人たちすべての悲しみに寄り添いたい。

◆マッシモ・オッド(ツイッター)

こういうときはほかのどんなことも重要ではない。ダヴィデを襲ったこの計り知れない悲劇に打ちひしがれている。ご遺族、フランチェスカ、そして小さなヴィットーリアに強き抱擁を。安らかに

◆フランコ・バレージ(ツイッター)

信じられない。悲劇だ。言葉がない。君が育つのを見てきて、君の成長を誇りに思っていた。ご家族の悲しみに寄り添いたい。安らかに、ダヴィデ

心よりご冥福をお祈りいたします。

カルチョ・ライター

東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。

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