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Jリーグの2019年の観客動員数を集計してみた

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
2019年3月第2節浦和対札幌のコンサドーレのゴール裏(筆者撮影)

明治安田生命Jリーグの2019年シーズンのリーグ戦日程が終了した。リーグ戦に限定した観客動員数をひとつの指標として、2019年のJリーグを振り返ってみたい。

J1リーグの平均観客数が遂に2万人を突破

まずはJ1リーグの動員数を見てみよう(以下、データの出典元:J.LEAGUE Data Site、表は筆者作成)。

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J1全体で観客動員数が51万6143人増えて、Jリーグ創設27年目にして初めて、平均観客数を2万人の大台に乗せてきた(20,751人)。

18クラブ中、前年より平均観客数を増やしたのは7割強の13クラブ。最終節まで熱い優勝争いを繰り広げた横浜FMとFC東京が、ともに前年比で1試合あたり5千人以上、観客数を増やした。

特に優勝した横浜FMは、ラグビーW杯で日産スタジアムが使えない時期があったにもかかわらず、この数字を叩き出したのは立派の一言だ。

J2も微増、J3は3.8%のダウン

続いてJ2リーグ。

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J2の平均動員数は昨年の7,049人から127人増やして、7,176人となり、1.8%増となった。動員数首位は去年に続いて新潟となったが、前年比ベスト3は琉球、鹿児島、京都となった。

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J3は、観客動員数の平均が3.8%のダウンとなった。動員数首位は昨年に続いて北九州、前年比ベスト3は藤枝、北九州、岩手となった。

J1、J2、J3全体での平均観客数は3.1%増

最後に58チーム全体の表を作成した(平均観客数の順で並び替えてみた)。

まずは1位から29位まで。

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続いて30位から58位まで。

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J1、J2、J3全体の観客動員数平均は前年比で3.1%増となった。

全58チーム中、前年より平均観客数を増やしたのは34チーム。全体の6割弱のチームが右肩上がりの成長をしている。各クラブが集客ノウハウを蓄積し、その成果が数字として表れてきたと判断することができるだろう。

来季に向けてJリーグ本体や各クラブが観客増員に向けて、どのような新施策を打ってくるか、注目したい。

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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