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ロシアW杯現地ガイド サランスクのスタジアム「モルドヴィア・アリーナ」のアクセス方法

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
モルドヴィア・アリーナ。1月に下見に行ったところまだ建設途中だった(筆者撮影)

筆者は今、サッカー日本代表がロシアワールドカップの初戦、コロンビア戦を戦うサランスクに下見にやってきている。

現地で収集した生情報を元に、サランスク市内の交通手段やスタジアムへのアクセス方法、モスクワからサランスクまでの移動方法などをまとめた。

ワールドカップ本番の6月、ロシア現地を訪れる日本代表サポーター、メディア関係者は是非参考にしてほしい。

サランスクの基本情報

ワールドカップはロシア国内の計11都市で開催されるが、その中でもサランスクの人口は最少の約30万人だ。モスクワではそれなりに英語が通じる感があったが、サランスクでは全くと言っていいほど英語が通じない。

街中のハンバーガー屋でサランスク在住の若者とコミュニケーションを取ってみたが、world cupという単語すら通じなかった(FIFAと言ったら通じた)。ホテルのレセプションは片言ではあるが、英語が通じるスタッフがいた。

街は非常にコンパクトで、サランスクのシンボル的な存在である大聖堂が、街の中心地にある。

ちなみに正式名称はGoogle mapによると、カフェドラリニ・サボール・フェオドラ・ウシャコヴァ。

スタジアムへのアクセス方法

日本対コロンビアが開催されるスタジアムの名前は、モルドヴィア・アリーナだ。下見がてら訪れてみたが、現在建設中で近寄ることができなかった。

モルドヴィア・アリーナ
モルドヴィア・アリーナ

人口30万人規模の小さな都市なので、地下鉄などの公共交通機関はない。路線バスは走っているが、ロシア語がままならない観光客には難しいだろう。

サランスクの駅からスタジアムまでの距離は2.8km(Google mapの経路はこちら)。歩こうと思えば歩けるが、タクシー配車アプリを使うのが無難だろう(アプリの使い方は筆者のブログで詳細に説明している)。

モスクワからサランスクへのアクセス方法

ロシアの玄関口は首都モスクワなので、99%の旅行客がまずはモスクワに空路で降り立つことになるだろう(シベリア鉄道で向かう人は除く)。

サランスクはモスクワから東に約600km離れている。アクセス方法は、主に航空機、長距離バス、鉄道の3つに分けられる。

日本代表の試合は6月19日に開催されるので、試しに6月18日のモスクワ→サランスクを航空券の価格比較サイト大手のスカイスキャナーで検索してみたところ、4便出てきて、どれも片道2万円以上だ。普段は数千円でいける空路なので、割高感がある。

サランスクから南に150km離れたペンザ空港に飛ぶ空路もあるが、これも同様に「ワールドカップ価格」になっていて、お勧めできない。

長距離バスも走ってはいるが、予約サイトを何件かあたってみたところ、ロシア語表記オンリーで英語表記のウェブサイトを見つけられなかった。キリル文字が読めない旅行者には難易度が高いだろう。

筆者が最もお勧めしたいのは、鉄道でのアクセスだ。観戦チケットを保持している旅行者は無料で寝台列車を予約できる仕組みになっている(詳細はFIFAのウェブサイトを参照)。

筆者は既に6月18日モスクワ発、6月20日深夜サランスク発の無料鉄道を予約済で、同じ経路の寝台列車に先日乗ってみたが、非常に快適だった(体験レポートは筆者のブログで詳細に記している)。

サランスクはとにかくホテルの数が少ないため、宿泊と移動をまとめて無料で抑えられる寝台列車は大いに活用したいところだ。

ロシアワールドカップ開幕まで残り150日を切った。現地を訪れる予定のサポーターは入念に情報収集を行って、万全の準備を行ってほしい。

※日本代表がセネガル戦を戦うエカテリンブルクの現地ガイドはこちら、ポーランド戦を戦うヴォルゴグラードの現地ガイドはこちら

※個人手配でロシアに行こうと考えている方は、弊書「ロシアワールドカップへの行き方」を参考にしてほしい。

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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