舛添都知事の疑惑追及の代表質問 東京都議会ネット中継が定員オーバーで視聴者締め出し
政治資金を巡る一連の疑惑が取り沙汰され、全国的にも注目されるようになった舛添要一・東京都知事(67歳)。その説明や対応を巡って、初めてとなる都議会とのやりとりが、6月7日、本会議の代表質問で行われた。
あっという間に定員オーバー
ところが、その様子を都議会のインターネット中継で視聴しようとしたところ、会議の始まった午後1時頃から、「視聴定員数に達しております。しばらく経ってから、アクセスし直してください」という表示が流れ、ずっとつながらない状態が続いたのだ。
ネット中継を担当している都の議会広報課に問い合わせると、サーバーで設定している同時接続の制限人数に引っかかったのだという。
「後日、録画で見て頂くか、テレビのダイジェスト番組をご覧ください」
そう繰り返す職員に、「定員って、いったい何人なんですか?と」尋ねると、なんと、わずか「3000件」だった。
それでも、ふだんの定員は1000件で、この日は事前に容量を3倍に増やしていたのだそうだ。
いったい、何人が観られなかったのだろうか。
メガロポリス東京で危機管理上の問題も
こうしてつながらないネットに、この日、筆者に対応してくれた広報課職員だけでも、1人で20件ほどの抗議電話を受けたという。
「これは危機管理上問題かも? 災害時に集中する都庁のインターネットがつながらない?? そもそも“定員”って、何???」
危機管理ジャーナリストの渡辺実さんも、こう呆れる。
前出の広報課職員によれば、ネット中継に「定員」が必要なのは、「サーバー上の容量の問題」らしい。
しかし、メガロポリス東京で、五輪も控え、これから全国的にも注目される可能性のある都議会の中継に、最大3000件の容量しか想定していないこと自体、お粗末というのか、危機管理上以前に、本気で都議会を見せるつもりがあるのか、不安を感じる。
知事ご自身の趣味とか家族サービスとか、五輪に関係なさそうな再開発事業とかに、都民のお金を費やせる余裕があるのなら、もっとこういう都民サービスの充実に力を入れるべきだ。